なりたい、からの第一歩。SNSで眺めていた「スペシャリスト」になるには。

こんにちは、高橋伸哉(@_st_1972)です。先日ヒーコが告知した「SNS時代のフォトグラファーガイドブック」。その中から自分の担当した第5章「僕がSNS で成功した理由」の概要を少しだけ要約して、ご紹介していきたいと思います。

なりたい、からの第一歩。SNSで眺めていた「スペシャリスト」になるには。

なぜSNSを使うのか?

もし、Instagram やTwitter がなければ、多くの人は写真をやめてしまうのではないか、と考えることがあります。あなたにとって写真とはなんでしょう。

僕にとって写真は、単純に好きなことなんです。

好きで撮り続けてきた結果、たまたま仕事になったものの、もともとただの写真好きだったわけです。だからフォロワー「0」の時代から、仲間だけのサークルでプリントして意見交換したり、恋人との旅行で写真を撮ったり、家族との時間にも写真の存在がありました。たとえSNSという舞台がなくても、写真は一生続けていくと思います。

あなたにとって何が大事?

いまはSNSに作品を公開することは当たり前になりましたが、これはネットという大海にひたすら餌を撒き続ける行為とも言えます。SNSを活動の軸にするのは難しいようでいて、ユーザーに「かわいい」「かっこいい」「きれい」といった感情を与えられれば、活動が広まったり、仕事の機会につながることもあります。

でも大事なのは、あなたにとって何が一番の目的なのかを考えることです。フォロワー数が増えたり、「いいね!」をたくさん押してもらって承認欲求を満たすことなのか、それとも写真を撮り続けることに楽しみがあるのか、より重要なものは何かと考えることです。

もちろん承認欲求は誰にでもありますし、年齢も関係ありません。ただその度合いや、どこに重きを置くのかは、一度考えてみてください。

全てのウェブサービスで共通すること

「継続は力なり」という有名なことわざがありますが、SNS運用で最も大切なのはまさに継続です。これまでにアメブロ、エキサイトブログ、flickr、Tumblr、Instagram、Twitter と様々なウェブサービスを利用してきました。

すべてのサービスを通して多くの人の目に触れる立場でいるために必要なのは、投稿や更新頻度を高めることです。写真が良いこと、文章が良いことなど、様々な認知を広めるための要素はありますが、それもこれも投稿しなければ意味がありません。僕はこれが一番有効な方法だと考えています。

1週間に1回しか更新しないブログはすぐに飽きられてしまいますし、1ヵ月に1回しか投稿しないブログは存在しないも同然です。これはSNSにおいても同じことが言えて、日々投稿する写真を用意して、定期的に発信することで、自分というフォトグラファーを認知してもらえるのです。たとえフォロワーの数が多くても慢心することなく、日々写真をアップし続けるのは、大切なことだと考えています。

「つながり」を楽しむ

ただ、継続と言ってもこれがもっとも難しいです。とくに最初の頃は反応も薄いですし、誰にも見られていないのではないかと不安になるものです。しかし、いま多くのフォロワーを抱えている人たちも最初から何万人ものフォロワーがいたわけではありません。地道にコツコツと投稿し続けることの裏には「写真が好き」という背景があります。

僕もそうですが、とにかく多くの写真を撮っています。そして撮影から発表することまでを、一連のワークフローとして捉えています。撮影することが大事で、投稿しないのも1つの生き方だと思いますが、SNSに投稿することで始まる、新しい楽しみもあります。それが「つながり」です。

SNSを通して「つながり」ができると、投稿することで多くの人と知り合ったり、知人の投稿を通してさらに関係性が広がっていくこともあります。ここに楽しみを見い出せるようになってくると、継続的に投稿していくことが、面倒な作業から楽しみに変わってきます。

3つの要素で継続する

まとめると、SNS運用で最も大切なことは「継続」です。継続を支えるための原動力は「写真が好き」であることで、継続させるための潤滑油が「つながり」です。この3つの力を作用できるかどうかが、SNSライフを楽しむことができるかどうかの別れ道になるでしょう。

魅力的な写真+ α が必要

さて、フォトグラファーがSNSで活動する際に考えるべき点は、大きく分けて2つあります。1つは魅力的な写真が撮れるように努力すること。もう1つはユーザー目線を持つことです。

前者は写真を撮る者として当たり前ですが、後者は意識できていない人も多くいます。ここでは、ユーザー目線を持って、具体的にどんなことをすべきかを紹介しましょう。

僕が実際に行っているのは、複数アカウントの運営です。なぜアカウントの使い分けをするのか?それはフォトグラファーとしての自分を「スペシャリスト」として見せるためです。

スペシャリストとして見せる

僕の撮影ジャンルはポートレート、風景、スナップと多岐にわたっており、この点では「ゼネラリスト」的な性質を持っていると言えます。これは僕がいろいろなジャンルに興味を持っていることに端を発してるのですが、ジャンルにとらわれない写真がユーザーを飽きさせなかったり、多くのジャンルのファン層に興味を持ってもらえるという考え方もできます。

しかし、SNSで多くのフォロワーを獲得しているアカウントは、往々にして何か特化した撮影ジャンルを持ち、それをブレさせることのない、スペシャリストタイプなのです。

例えば、Instagramのタイムラインに富士山の写真と、可愛らしい子どものポートレート、それから食べ物の写真なんかが混在していたりすると、たとえ写真が上手くても、なかなかフォローする気にはならないと思います。ほとんどのフォロワーは、自分にとって心地いいもの、きれいだと思えるものだけをタイムラインに流していたいと考えています。だからこそ、タイムラインを統一しフォローしてもらえるように心がけるのです。

いい写真をアップするだけでは、SNSの荒波を乗り越えて行くことはできません。見る側の脳を刺激し続けることを常に考えて、新しい作品を生み出していきましょう。

予想は裏切り期待は裏切らない

どんなジャンルにおいても、全力でクオリティの高いものを提供していけば、ファンばかりだけでなく、他分野の方から声をかけられるチャンスも掴めるはずです。僕は複数アカウントを運営していて、実際にそのような流れで仕事を貰ったことが何度もあります。

スペシャリストとしての振る舞いが、フォロワーやファンの獲得、ひいては仕事につながることがあるということを覚えていてください。なおアカウントを複数に分けることはスペシャリストとしての見え方をつくる一方で、似たり寄ったりの写真ばかり投稿していると、飽きられてしまうというデメリットもあります。スペシャリストといっても「今日はどんな写真をアップしてくるのだろう?」と予想は裏切り、期待は裏切らないアカウント運用を心がけましょう。

まとめ

あなたがなりたい人

ここで、あなたがフォローしている人を思い出してください。日頃連絡を取り合っている友人から、SNS上の「つながり」を持っている友人、憧れのフォトグラファー、可愛いモデルさん、などではないですか?その人たちこそ、みんながフォローしたくなる人なのです。

ユーザーがフォローしているアカウントの大半は、リアルでもSNS上でも「つながり」を持っている人やその道のスペシャリスト、そのジャンルのアイコンになる人たちです。あなたもそうなるように努力するのです。

そのためにはスペシャリストになり、かつ人との「つながり」を持って楽しむことです。そしてそれらを継続することこそ、SNSだけではなく、大切なことなのです。

私の写真とSNS

#私の写真とSNS の関係は、これが無かったらヒーコが無いと言えるほど重要なものです。どちらもあったからこそ、面白いところがあり、追求できた。周りとつながることができた。そう確信できます。

この記事を読んだ方も、ぜひSNSで「#私の写真とSNS」を自分の体験談・見解などつけて呟いてみてくださいね。もちろん読んでない方も大歓迎です。

十人十色のSNS。いろんな使い方を教えてください。

もしかしたら、自分やヒーコアカウントから反応がくるかもしれません。ハッシュタグでつながるのも、またSNSの醍醐味の一つではないでしょうか。

著書の続きが気になるあなたへ

第5章の続きとしては『言葉でブランディングする』『つながりでリーチ数を拡大する』といった、より実践的なコンテンツが書かれています。

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