ストロボ2灯ライティングの解体新書 / クリップオンストロボでできる本格的なライティングテクニック

最近、ダイエットという言葉がゲシュタルト崩壊しているすーちゃん(@iamnildotcom)です。今回は、ストロボを2灯使ったライティングを2パターンご紹介していきます。簡単に室内であまり広さも取らずに行うことが出来るものなので、ライティングにチャレンジしてみたいなって思っている方にオススメです!

スストロボ2灯ライティングの解体新書 / クリップオンストロボでできる本格的なライティングテクニック

はじめに

はじめに、今回記事で紹介していくライティングは普段私がボス(@crypingraphy)のアシスタントをしながら教えてもらったり、見て学んだ(盗んだ)ものを元に行っているものになります。これが絶対だ!!というものではありませんが、これをやれば結構きれいに撮れるよ!ってものになります。あんまりライティング分からない…って方もとりあえずやってみると感覚が掴めると思いますよ〜。

こんな方にオススメ!

  • ライティングに興味があるけど難しそう…
  • ストロボを買ってみたけど使い方がよく分からなくて放置している
  • 二灯ライティングに挑戦したい
  • 天候に左右されないで写真を撮りたい

「GODOX WITSTRO AD360」を使用

使用するストロボは、「GODOX WITSTRO AD360」です。普段これは会社にある機材なので、使い放題という利点を使って無双しています。

光の種類とライトの詳しいレビューについて

ちなみにヒーコでは私が書いた「GODOX WITSTRO AD360」のレビュー記事(作例はポートレート)と、光の「硬い」や「やわらかい」といった種類について黒田明臣氏が紹介している記事がある(自然光を例にしていますが原理は一緒です)ので、気になる方はそちらも合わせて読んでみてくださいね!この記事の一番下にリンクを貼っています♫

全体的に明るく撮る方法

まずは、ストロボ2灯を使って上の画像のように、全体的に明るく撮影する方法をご紹介します。

セッティング

セッティングはこんな感じです。AのライトにはProfoto アンブレラ ディープ ホワイト M、Bにはアンブレラ シャロー ホワイト Sのアクセサリーをつけています。

撮影方法は、椅子の上に私が乗ってカメラを手持ちで撮影します。余談ですがこれ結構、腰にきます。本当は雲台(カメラを載せてその向きや傾きなどを調整する器具のこと)を使ったほうが腰にも水平を撮る際にも良いとは思います(笑)

光の当たっている箇所

次に、2灯はそれぞれどんな場所を照らしているかというと、こんな感じです。Aは左上から下にかけて照らし、Bは右下を照らしています。あと、右側に白のカポック(レフ効果)を置いているので、多少右上にライトの反射光が当たるかなというところです。

木漏れ日の光を作る方法

次はこの上の画像のように木漏れ日を作るライティング方法をご紹介します。

セッティング

このセッティングは、Aのライトはアクセサリーを何もつけない状態で、Bは先ほどと同じくアンブレラ シャロー ホワイト Sのアクセサリーをつけています。そして、Aのライト前に木漏れ日用の葉っぱをスタンドに固定します。

Aのライトにアクセサリーを何もつけない理由は、GODOX WITSTRO AD360が構造的に360度光が向かう形になるので光を全方向的に向けられるようになり、ライトが局所的に当たっているというような状態ではなく太陽のように全方向に光を降り注ぐような光になるからです。そうすることによって、日中の直射光のような硬い光になるため、ライト前に置いた葉っぱの影がくっきり出て、木漏れ日を再現できるのです!

この場合、Bのライトは少し影を持ち上げている程度でほぼAがメインの光となっていますね。むしろ今思えば、なくても良かったかもしれません(笑)

ワンポイントアドバイス

この写真をボスに見てもらったところ、

Aのライトの側にBのライトをおいて天井バウンス(発光部を壁や天井に向けて光を照射し、反射する間接光で撮影するテクニック)か、Bのライトに大きい紗幕を使って柔らかい光のライティングにしたほうが、Aの固いライティングと調和して良さそう。そしてAのライトを被写体からもっと離せば、今よりも自然な印象になりそう

と、アドバイスを頂きました!確かにちょっと葉の影が濃すぎた感じがあって影の主張が強いかな…という気がしていたので、それを改善する手段としてその方法もあったかあー!と今更後悔(笑) 次やる時はBを天井バウンスさせたり、紗幕を使ってみたり、ライトを遠ざけてみたりともっとチャレンジして撮ってみたいと思います。

アンブレラをつけた場合

木漏れ日の影を作る方法をご紹介しましたが、次はアンブレラをつけた状態で撮影してみます。すると、こんな感じになります。

だいぶ印象が違いますね!少しのっペリとした光の印象になりました。

セッティング

セッティングは、最初にご紹介したものと同じく、AのライトにProfoto アンブレラ ディープ ホワイト M、Bにアンブレラ シャロー ホワイト Sのアクセサリーをつけています。

ビフォーアフター

比べてみるとこんな感じです。好みでどちらが好きとか別れるかもしれないですね!

※比較のスライド

自然光で撮った写真

窓から入ってくる自然光から、葉っぱの影を作った写真がこちら。日の光がすぐに変わるため、葉の位置などを調整している間にまた光が変わって撮るのが結構難しかったです。

ライティングだと自分で光がコントロールできるのでゆっくり配置を変えたりと調整しながら撮る事ができるし、当たり前ですが太陽関係なく昼でも夜でも撮影できるのでとても便利ですね!

今回のまとめ

  • 2灯を左右に置くと、暗い部分が少なく光を全体的に当てることができる
  • 2光の光のバランスが崩れないように注意
  • GODOX WITSTRO AD360のベアーで木漏れ日が作れる
  • 影が強い場合、もう一灯は天井にバウンスさせると影が薄くなり柔らかい印象になるらしい
  • 自然光よりライティングの方が光が変わらない分セットや絵作りなどを詰められる

最後に

私は、「ライティングって難そう」という先入観がありました。それで結構苦手意識からストロボを買ってもあまり使わなかった期間は長かったです。でも、やってみるとやっぱり難しいんですが(笑)、ライティングをすると出来る事が格段に増えるなあという印象に変わりました。

よく考えてみると、ライトを動かさない限り光が勝手に変わる事も無いし、同じセットを組めば同じライティングが再現可能で、いつでもどこでも環境が揃ってさえいれば行うことが出来ます。ってこれ超便利じゃん!!という考えの元今はライティングもあまり苦手意識を持たずにどんどん挑戦していけるようになりました。ライティングじゃないとキツイ時が結構あるのでやらざるを得ないという面もありますが(笑)

光のバランスには要注意!

あと、どこにどう置いたらいいんだろう?と思っても、置いて撮ってみればわかるので、すぐ向きや高さなんかも変えられますし、撮って見ながら理想に近づけていく作業の繰り返しという感じがします。実験に近いというか。すごく気をつけたい事は、後で後悔のないように光のバランスを撮った後によく確認しておく事かなと思います!あとで編集しようと思っても中々難しいと思うので。

今回撮影したものは、イメージ画像的なものなのでご紹介したようなざっくりとしたライティングで問題ないですが、ガチのブツ撮りで反射なんかにも気にしていくとなると、もっと繊細なライティングが必要になると思います(ガラスとか鏡とか金属とか!)。

それでは、ライティング修行の道を進んでゆきたいと思います。ばいちゃ。

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最終更新日:2021年8月12日
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