ストロボを使わない超低予算でのライティング撮影チャレンジ!身近なアイテムが機材に大変身

こんにちは。自分をなんとなくカメラ女子と言わざるを得ない、すー(@iamnildotcom)です。突然ですがみなさんは「ライティング撮影」と聞くと、どう感じますか?

例えば、以前の私なら「セットが大変」「お金がかかる」「スタジオで撮るもの」「難しそう」と連想して遠い存在と感じ距離を置いていました。

撮影の猛者であれば、また違ったキーワードになってくると思うのですが、ライティング初心者や触ったことがない方はきっと同じような思いを抱く方は少なくない、のではないでしょうか。

そんな過去の自分と同じ思いを抱く方々への苦手意識を払拭する「もっと楽しく気軽にライティングする方法が、お家の中で眠っているんじゃないのかい企画」を実行したいと思います!

ストロボを使わない超低予算でのライティング撮影チャレンジ!身近なアイテムが機材に大変身

はじめに

ルールは簡単。

ストロボを使わずに、スマホやインテリアライトなど身近にあるものを駆使してライティング撮影しよう!

というものです!今回の参加者はライティングブツ撮りフォトグラファーから、ロケポートレートがメインのフォトグラファー、都市風景スナップフォトグラファーといった様々なジャンルの方々が大集合しました!

私はもっぱら身近にある光を使って食べ物を撮り続けているため、普段通りの感じで参ります。

対決といっても私風情が順位をつけるのもおこがましいので、僭越ながら全員に「〜〜賞」というのを心ばかり掲げさせていただきたいと思います!

それでは、ここからご本人登場ということで、それぞれのおうちにある身近なものを使った、ライティング撮影方法をご紹介していただきたいと思います!

たまらん球ランタンライティング!

ヒーコ編集部、オーストラリア在住のふみ(@fumisophoto)です。

私は今回、PanasnicのLEDライトこと「球ランタン」を使って撮影しました!

球ランタンはインテリアや常夜灯、そして懐中電灯にも使える既に画期的な万能ライトなのですが、ほわっとしたやわらかい光をつくれるので、ちょっと大人っぽいライティングづくりにもバッチリ使えます。

このきのこの写真は自然光にまったく影響されない夜に撮りました。とはいえ、球ランタンだけではかなり真っ暗なので、シャッタースピードを遅くして撮影しています。

目で見えている以上に本当に真っ暗なので、三脚での撮影をおすすめします。手持ちで撮影する時は自然光とのミックス光で撮影するといいです!

また、シャッタースピードが遅いので、シャッターが開いている間に球ランタンを動かすと、濃い影になってしまう部分にも光が当たるようになります。片手で持てる小さい球ランタンだから簡単にライティング撮影ができることだと思います!

左の写真は光を一方方向に当てて撮影したもの、右の写真は光が全体に当たるように球ランタンを動かして撮影したものになります。

撮って出しの写真で少し見えにくいですが、比較すると右の写真のほうがバナナの影の部分や奥の皮の部分が少し明るくなっています。レフや複数のライトがなくても工夫すれば1灯でなんとかなります!

たまらんで賞

この人工ライトらしくない「ぼうっと」明るくなった光、まるで本物のランタンの火がわずかに当たっているかのような自然さを感じます。わざとらしくなく、ナチュラルに被写体を浮かび上がらせたい、そんな時にこれはたまらんで賞!授与!

By SUU

小型ヘッドライトで最小限ライティング!

どうもこんにちは。カステラ愛好家兼フォトグラファーの杉本(@Sugimoto_Yuya_)です。

今回のこの企画、家であまりしっかりしたランプ等を使う習慣がないことに気付き「家にあるもので光を作り出す縛り」に結構絶望しました。

悩み抜いた末、撮影や夜の現場仕事をしていた時代のヘッドライトを引っ張り出してきたのが、こちら。

ミラーはインテリアでリビングにあるものを使っています。

また違ったライティングパターンで、ヘッドライトの光を使い撮影してみました。

この上の写真はブルーシート(これはピンクですが)と同じものだとおもってもらえれば大丈夫です。近々撮影に使う予定があり、重さの耐久テストをしたかったこともあり、水を貼って撮影に挑みました。

そこにiPhoneとチューリップを突っ込んで撮影してみたところ、なんだか可愛い雰囲気になりました。ちなみにこちらの光源もヘッドライトです。光が水面に反射するような位置を見つけて手で揺らしながら撮っています。

最後の被写体はペットボトルです。

今度は半分ほど水を入れたペットボトルを逆さまにし、渦になるまでひたすらに振まくります。その状態でフタの横から上向きに光を照射させ、カメラの連写で面白い模様になる瞬間を撮影しました。

今回やってみて、家にある光源や道具でも手軽に撮影できるなと思えたのが収穫です。10年ほど時を共にしたヘッドライトの消耗と光量不足に終始悩ませられたので、もう少し光量が強くて照射範囲の広いライトを買えば、かなり家の中でのライティングがはかどりそうです。

使っているライトは古すぎてなんだったのか記憶にありませんが「ヘッドライト」と検索すると安いものもたくさん出てくるので気になった方はご参考までに。

おしゃれライトに生まれ変わりで賞

「工事用ライト」と聞くと武骨な印象でしたが、なんということでしょう。お部屋を彩るコンパクトなスポットライトに生まれ変わりました。「こんな世界が見られるなんて」というヘッドライトの声が聞こえてくるようです!長年付き添った相棒を写真の世界に招き入れる感動エピソード、ありがとうございます。

By SUU

調光・調色可能なLED電球ライティング!

はい、2度目の自己紹介となるカメラ女子のすーです。私がご紹介するのはスマホで簡単に調光・調色ができる「+Style LED 電球」を使ったおうちで簡単ライティングです!

まず、撮った写真がこちら。

被写体は夜食に食べた「プルダックポックンミョン」というインスタント炒め麺のチーズ味です。辛いシリーズの中で比較的マイルドな味になっていて、落ち着いた辛さとチーズをゆっくりと堪能…って味の話はどうでもよかったですね、

いや、一番大事なところですが今は置いておきましょう。

この明かりは、インテリアライトに付けている電球の明かりがメインになります。なので、いつも置いてあるライトの角度を少し調整して撮るだけの簡単な作業におさまるため、即座に食べたいものも少し踏みとどまって撮れるくらいの軽やかさがあります。

セッティング風景・調光画面はこんな感じ。

すみません。お腹が空きすぎて、先ほどの炒め麺は食べてしまったようです。違う被写体で失礼。先ほどお伝えした「軽やかさ」ですが、そのスピードを食欲が上回ったようです。

ライトの位置を直接ではなく比較的上目に上げて調整。ここは影の長さや濃さとか、自分の好みかなと思います。

2枚目はスマホの調光・調色画面。このおかげでインテリアライトが急に、スタンド付きライトに早変わりです。

この電球は光量が強いのでメイン・サブどちらの光としても活躍します。メインで使うときは、まず部屋の明かりを消すことをおすすめします。この時の私の状況は、部屋の照明が真上にある部屋の構成でした。

部屋の真上にある照明をつけた場合がこちら。

※少し食べてしまっていますが、まだ麺が無事だった時の世界線のようです。

それはさておき、いきなり普通の雰囲気で何もない写真になったことが見て取れたでしょうか。これだけ照明は大切なんです。もちろん食べかけでないことも重要ですが。

小ワザとして、実は最初の写真はこの電球ライト1灯ではありません。反対側から影を起こすために、キッチン照明のみつけていました。

こんな感じ。

このライトがないと、以下のようになります。せっかくなのでビフォーアフターでお見せしましょう。

左:メインの電球のみ 右:電球+キッチンの照明

かなり印象が違いますよね。電球の色温度によって見え方もまた変わってくるのも楽しいポイントです。インテリアライトとしても優秀ですし、おうちライティングがスピーディかつ片付けいらずでとっても快適になりました!

飯テロで賞

見ていてお腹が空きました!今日の夜ご飯は「プルダックポックンミョン」で決まりです。肝心なライトも、食の邪魔をなるべくしないスピーディ設計で、食べることを考えられた我ながら良い撮影方法だと思います。

By SUU

iPhoneカメラでOK!クリップライトで本格撮影ライティング!

こんにちは。フォトグラファーの岩田量自(@Blueeeees)です。

今回はおうちで簡単というテーマだったので、三脚やカメラは使わずiPhoneで撮影したのがこちら。

それでは、種明かしをしていきましょう。

撮影に使用したもの

  • 40Wクリップライト
  • アクリル板
  • マーブルチョコレート×2
  • 爪楊枝
  • 単行本×10冊

撮影に使用したカメラ、レンズ

  • iPhoneXS 望遠側カメラ

編集に使用したアプリ

  • Lightroom mobile

機材を並べるとこんな感じです。

iPhoneXSの望遠側カメラの最短焦点距離は9~10cm程度なので、水滴もかなり大きく写すことができます。

まずはアクリル板の表面を綺麗にして、爪楊枝でひたすら水滴を作っていきます。隣の水滴と合体してしまって歪な形になって気になる部分は、ティッシュで水滴を吸い込んで小さくしました。

背景のマーブルチョコレートのボケ具合は単行本の高さで調整します。

クリップライトをアクリル板の上にのせて、水滴をメインにしつつ下のマーブルチョコレートにも光が当たる様に調整し、iPhoneの望遠カメラで水平垂直を合わせて撮影しました。斜めから撮ると全体にピントが合わず、手前や奥がボケてしまうので、水準器の+が重なる位置で撮影すると全体にピントが合います。

クリップライトなどの定常光は、光と影のバランスを確認しながら撮影ができるのでとても便利ですね。

ワンポイントアドバイス

iPhoneでブツ撮りをする時は歪みが出ない様に望遠側カメラで撮影することをオススメします。

おまけ

マクロレンズを付けて撮影するとさらに楽しくなると思います。

あんたが大将で賞

絵力も身近力(みぢかりょく)も半端じゃありません。ライティング撮影風景を見ると、被写体とライトが近く感じる方もいるかもしれませんが、この近さが結果的に変な影もださずに明るく、色とりどりのマーブルを表現できているのだと思います。あっぱれとしか言いようがありません。

By SUU

ライティングをもっと身近に・気軽に・楽しくチャレンジしてみよう!

以上で、フォトグラファーよる身近なライトを使った、ストロボ禁止のライティングチャレンジが終了です!

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