お布団が幸せ過ぎてアラームがなっているにもかかわらず起き上がる事が出来なかった写真家長瀬正太(@syouta0002)です。皆さんこんにちわ。(すでにお昼前)こういう日は出掛けていたなら絶対に素敵な被写体に出会えていたに違いない。と思い後になって頭を抱えてしまうのはなんでなのでしょうね?
さて、そんな風に布団と頭を抱えている筆者にも写真教室の生徒から「もっとボケを活かした写真を撮りたいのですが、私のカメラやレンズでボカす事は出来ますか?」なんてことを聞かれることがあります。もちろん出来ますとも!しかも比較的カンタンに。
ということで、今回はそんな内容で頭を抱えている方々をお救いすべく記事にまとめてみました。(お布団を抱えながら)どんなカメラやレンズでも共通で使えるネタなのでぜひぜひ覚えていって下さいませ♪
ボケを生かした写真が撮りたい!手持ちのカメラ&レンズで最大限ボカす為の4つの条件
「ボケ」とは
まずは基本としてボケってなんでしょう?よく漫才番組に出てくる変なことを言っては頭を叩かれる方…とか絶対に言うと思いましたでしょ。
そう、これもボケ(とツッコミ)なのですが…写真の場合のボケとは“被写界深度(ピントがあっているように見える範囲)の外側”、つまりピントがあっているように見えない部分のことをボケといいます。
ですので、そのピントがあっているように見える範囲(以下、被写界深度)が浅いほど、さらにはその範囲から離れるほどボケ方が増し「ボケが強い」という言い方をします。
今回はこのボケを強くする方法を学んでいきましょう。
ボケを強くする為の4つの条件
では、さっそくボケを強くする為の4つの条件を挙げていきますね。
- 絞り値(F値)をなるべく小さくする。
- 被写体との距離をなるべく近くする。(最短撮影距離付近ほどボケやすい。)
- レンズの焦点距離をなるべく大きくする。(望遠になるほどボケやすい。)
- ピントを合わせた被写体と背景との距離を遠くする。(離れている程ボケやすい。)
こちらは以前の記事でもちらっと書きましたね。今回はこの4つの条件をさらに深く解説したいと思います。まだ「覚えていないっ(汗)」という方は、ぶっとい油性マジックで大きくメモして部屋に貼っておきましょう。
カメラやレンズ毎のボカすコツ
今回は冒頭で「手持ちのどんなカメラやレンズでも」と書いています。
つまり、これからご紹介する4つの条件を一つでも多く揃えていけばどのようなカメラ&レンズでもボケを強くすることが出来ちゃうのです。(ただし、カメラやレンズ毎にボケやすさの違いはありますのでご理解下さい。)
絞り値(F値)
手持ちのカメラの「絞り値(F値)をなるべく小さくする = ボケやすい。」
この絞り値はカメラの設定画面などではF5.6ですとかF11というように「F+数字」で表されていることがほとんどです。(古いレンズでは「絞りリングの設定で絞りを調節」することもありましたが、最近のカメラではほとんどの場合が「カメラ内での設定」でコントロール出来ます。)
※最小絞り値が小さいレンズほど、この条件では有利になります。
絞り値をコントロールする為の絞り優先モード
一眼レフデジタルやミラーレス一眼では撮影モードが決められる機種が多いと思いますが、ボケを強めたいという撮影では「Aモード(絞り優先モード)」がお薦めです。(カメラメーカーによってAモード・AVモードなど表記は様々です。)
このAモードこそ、撮影者が絞り値を決めてシャッタースピードなどの設定はカメラが自動で決めてくれるモードとなります。つまり撮影者がボケをコントロールするモードとも言えるでしょう。
絞り値をコントロール出来ないカメラの場合
対して、スマホやコンパクトデジタルカメラ(以下、コンデジ)などではこの絞り値を撮影者が操作出来ないカメラというものも存在します。
もしその場合は他の3つの条件を優先して揃えるように努力しましょう。
最短撮影距離
カメラ(レンズ一体型カメラの場合)やレンズにおける「最短撮影距離」ほどボケやすい。つまりピントが合う限りでは出来るだけ被写体に近づくことが大事になります。
※最短撮影距離の近いレンズ(主にマクロレンズ)ほどこの条件では有利になります。
交換レンズでの最短撮影距離
交換レンズでの最短撮影距離は、下記の写真のようにm(メートル)もしくはft(フィート)と表記されています。
0.38m = 38cm
0.35m = 35cm
距離基準マークと被写体までの距離とは
また、先ほどご紹介した38cmは一眼レフデジタルやミラーレス一眼の場合、ほとんどの場合が「距離基準マークから被写体までの距離」となります。
この距離基準マークはデジカメの撮像素子の位置を表しています。(距離基準マークの位置についてはお手持ちのカメラの使用説明書をご覧ください。)
※筆者は普段この距離基準マークを「土星さん」と呼んでいます。多分きっとあなたのカメラにも土星さんはひっそりと存在している…はず。
つまり、最短撮影距離38cmのレンズの場合は下記写真のような距離になります。
スマホやコンデジの最短撮影距離
スマホやコンデジのように最短撮影距離が表記されていないカメラ(レンズ)の場合は、自分で最短撮影距離を探りましょう。
シャッターを半押ししたりタッチパネルに触れて「ピピッ」とオートフォーカスが動く状態であれば、ピントを合わせたい被写体にオートフォーカスを作動させながら徐々に近づいていき、ピピッとならなくなる位置。これがつまり最短撮影距離を超えたという位置になります。ですのでその一歩手前、そこがすなわち最短撮影距離になります。
この方法を使えばどのようなカメラ&レンズでも最短撮影距離を調べることが出来るので筆者も人様のカメラを借りた時などは良く使用している方法です。
焦点距離
そのカメラ(レンズ一体型カメラの場合)やレンズにおける「焦点距離をなるべく大きくする = ボケやすい。」
焦点距離とはカメラやレンズに記載されている「◯◯mm」という表記です。撮影することの出来る広さになります。この数値が小さいほど広く撮ることが出来、大きいほど狭く撮ることが出来ます。
レンズ交換式カメラやズームレンズの場合はこの焦点距離を変更したり大小に変化させることが出来ます。※焦点距離が大きい望遠レンズほどこの条件では有利になります。
14mm かなり広く撮ることが出来る。(超広角レンズ)=ボケにくい
200mm かなり狭く撮ることが出来る。(超望遠レンズ)=ボケやすい
被写体と背景との距離
これはつまり冒頭でも解説しておりました被写界深度から遠くなるほどボケが強くなる。という現象のことです。ですので、ピントを合わせた被写体と背景にあたる被写体を遠くする。もしくは背景が遠い所を狙う。という事でボケを強くすることが出来ます。
他の3つの条件はカメラやレンズ性能に効果の大きさが左右されやすいものでしたがこの条件は撮影者の努力でコントロールしやすい条件です。
ですので、特にテーブルフォトやレストランやカフェでのフードフォト(ボケを活かした雰囲気重視の写真)などではこの点を意識するとグッとボカしやすくなります。
また、マクロ撮影会時にも「良い主役を探しましょう。たくさんある花の中でも一本だけ飛び出ているような主役を探しましょう。」などとアドバイスします。
これは、
という、背景との距離を変えてボケコントロールを行うことが有効だからこそのアドバイスなのです。
※分かりやすく背景とだけ記載していますが実際には前景も同様に被写体から遠くなるほどボケやすくなります。(前ボケ)
まとめ
では、今回の記事のまとめになります。
→A.とにもかくにも「ボケを強くする為の4つの条件」を揃えましょう!
- 絞り値は小さく。
- 最短撮影距離まで近づく。
- 焦点距離はなるべく大きく。
- 被写体から背景をなるべく離す。
この4つの条件はどんなカメラ&レンズでも同じように作用する写真原理です。どんどんこれらの条件を揃えて”ボケを活かした写真”を撮りましょう。
特に筆者の写真は風景写真にしてもマクロ写真にしても“主役をより引き立たせるために”この条件を利用した写真がとても多いです。
これらはまた違った「隠す技術」にも繋がるのですが、それはまた別の機会に詳しく。ではでは皆さん、また次の記事にてお会いしましょう!!
※今回の記事を読み撮影された”ボケを活かした写真”にはぜひ #ヒーコ とタグ付けして写真SNSサイトなどにアップロードして下さい。筆者が手ぐすね引いて待っておりますので是非。