みなさん、はじめまして。エディトリアルデザイナーのsachi(@sachi.427)と申します。
私はSNSに作品をアップするときに、写真にデザインを施すことが多くあります。写真の中に文字を入れたり、雑誌風にデザインをしたり…。SNSで投稿できる画像の枚数は限られているので、伝えたいことがたくさんあるときなどに有効的だなと感じています。
今回はその中で気付いた、写真をデザインする時に気をつけたい5つのポイントを紹介したいと思います。
写真をデザインしたい時に気をつけたい5つのポイント
デザインしやすい写真を撮る
わたしは、デザインを入れることを前提に写真を撮影することが多いです。撮影時に「ここに文字を入れたいな」と考えながら、余白部分を多くとったり、背景を大きくぼかしたりするようにしています。そうすることで文字が読みやすく、綺麗なデザインにすることが容易になるからです。
雑誌などを見て、どんな写真に文字を載せてるかを見るのも参考になるのでおすすめです。
デザイン後
背景ぼけの差による見え方の変化
背景がごちゃごちゃしているときには、ぼけを有効的に使うのがオススメです。背景の描写が細かいと、背景に視線が向き文字が埋もれて読みづらくなってしまうのも、背景をぼかすことで被写体と文字部分に目が行き、読みやすくなります。
文字の大きさや色
SNS用にデザインした写真をアップするときに特に気をつけたいのは文字の大きさです。
最近ではスマートフォンでSNSを見る事が主流になりつつあるので、スマートフォンからデザインを見た時に、きちんと文字が読める大きさになることを意識します。デバイスによって見え方は様々なので一概に適したサイズをお伝えすることはなかなか難しいのですが、作ったデザインを自分のデバイスから確認して感覚を掴みましょう。
文字が小さすぎて読めないデザインを見かけることがあるのですが、伝えたいことをきちんと伝えるのがデザインの役割だと思うので、その点は心がけるようにしたいですね。飾りとして入れる英字などの場合は読めなくても問題ないかと思います。
ザブトンを敷いたデザイン
また、色も同様です。暗い背景には明るい文字色、明るい背景には暗い文字色を使うように意識します。それでも読みづらいときやアクセントを加えたいときには“ザブトン”と呼ばれる四角いべた塗りのボックスを文字下に敷くのがおすすめです。(私はこのザブトンをよく使っています。)
隙間や余白の統一
写真同士の隙間や、余白などは、よっぽどの意図がない限りは統一するのがベター。隙間や余白に気を使ってあげるだけで、グンと整理された美しい絵になります。小さいところですが、細部に神は宿るともいいますしね…!
写真と文字のバランス感
写真に文字を配置するバランス感って案外難しいですよね。考え方は写真の構図と似ているような気がします。“対角線”、“日の丸”、“同列”などを意識して配置してみてください。写真に映っている被写体と文字のバランスがとれると、デザインとしてのバランスもとても良くなります。
「対角線」…被写体がある位置の対角線上に文字を配置する
視線の流れを意識する
紙媒体においても、WEB媒体においても、視線の流れを意識してデザインすることは重要です。スマートフォンにおいては、上から下へスクロールするので、基本的には上から下へ視線が流れていきます。また横書きが主流なので、左から右へが自然な流れとなります。視線の流れに逆らう配置にしてしまうと、読む順序がわからなくなってしまうので、見た人に違和感を与えないことも大切なポイントのひとつです。
横書きの場合見出しは左上、本文は右下とすると自然な視線誘導ができることがわかると思います。また縦書きの場合はその反対となります。
まとめ
- デザインを入れることを前提に写真を撮影する
- 余白部分を多くとったり、背景を大きくぼかしたりする
- 背景がごちゃごちゃしているときには、ぼけを有効的に使うのがオススメ
- きちんと文字が読める大きさになることを意識する
- 暗い背景には明るい文字色、明るい背景には暗い文字色を使う
- 読みづらい時、アクセントを入れたいときは“ザブトン”を使うのがオススメ
- 写真同士の隙間や、余白などは統一する
- “対角線”、“日の丸”、“同列”などを意識して配置する
- 視線の流れを意識してデザインする
さいごに
いかがでしたでしょうか。写真をデザインする時に気をつけたい5つのポイントを具体的に紹介させていただきました。
今回紹介したほんの少しのことを意識するだけで、“シンプルだけど見栄えのするデザイン”に仕上がると思います。デザインを施すことで、伝えたいことをより明確に伝えることもできます。ぜひ、試してみてくださいね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。