ストロボライティング初心者にオススメ!ストロボの選び方からポートレート撮影実践まで~実践編~

ストロボライティング初心者にオススメ!ストロボの選び方からポートレート撮影実践まで~実践編~

実践編とは

前回は、機材編ということでストロボそのものについて説明しましたが、今回は実践編ということでそのストロボを使ってどうするのかという事を書いていきたい思います。

というのも、前回書いたようにストロボそのままの光というのは非常に硬く、長方形の光源の形も自然界でいうと不自然な形ではあるのでおすすめできません。

ではどうするかというと、前回最後に書いたような

・ディフューズ
・バウンス

をしていくのです。

その為に必要なモノを書きます。

光のコントロール

光のコントロール。
自然後編では、太陽の力はコントロールできないので自分が動きましょうという事を書きましたが、ストロボなど人工光の場合はその限りではないですね。

コントロールする事ができます。

その為には、基本であるそれぞれのツールの特徴を掴んで目的に沿って使うということが大切ではないでしょうか。

全て書き出すとキリがないので、自分がよく使う四種類をまとめました。

これ力作じゃないですか?PHOTOSHOPで無理やり書いたんですけどいますごく後悔しています、はい。

では一つずつ説明してきます。

ダイレクト(直あて)

スピードライトが最も苦手とするのが直当てで、その理由は光源の形にあります。長方形の発光面から、でてくる光は、暗幕などに当てたらわかりますが、明るいところと暗い所がまばらだったりするのです。

これがモノブロックのような点光源になると、中心が明るくそこから次第に暗くなっていくグラデーションがキレイにみえるのですが、ストロボだとそうもいきません。なので、ディフューズかバウンスさせて、より広い面光源にさせることが大事です。

が、顔正面に当てるのではなく、横や後ろから当てる場合にはダイレクトでも大丈夫です。

この写真でいうと、モデルの顔右側からあたっているハイライトなどはダイレクトです。後述するボックスやアンブレラを一つしか持っていなかった時などには有効ですね。

アンブレラ

これは斜め上部からアンブレラをあてた例。

アンブレラは、傘の部分にストロボを向けています。

つまり、そこから反射した光が被写体にあたるわけで、これはバウンスさせているともいえますね。更に、傘の縁をにディフューザーで覆ってある場合には、ディフューズもかねていてソフトボックスに比べて柔らかい光になり、拡散されるかんじです。できるだけ柔らかくしたい場合に選択すると良いと思います。

また、傘内部が、シルバーかホワイトかで、レフ板と同じように反射光に違いがでたりもしますし、傘の深さによって変わったり、傘内のどの部分にストロボやモノブロックのヘッドを向けるかで光の質に影響がでたりもしますので、もっともシンプルでありながら奥が深いツールだと思っています。

しかし、自分は最初、アンブレラを利用するところから始めましたが、今はあんまり使いません。理由は特にないのですが、多少硬い光を好むからかもしれません。

ソフトボックス

こちらはソフトボックス一灯の例。アンブレラとくらべて、影がおおく濃いのがわかりますかね?

斜め前前方からの一灯です。

ソフトボックスは、被写体に向けていて、ボックス全面にはディフューザーがあるのでこれはディフューズしているということになりますね。

ストロボ光でもソフトボックスを使えば充分柔らかく、光源のいびつさはカバーされるので安心!

自分がもっともよく使うツールですね。

グリッドソフトボックス

これは、ソフトボックスの前面にグリッド状の黒い布を縦に配置することで、光に指向性をつけます。直進性があがり、ピンポイントで光があたるのでハイライトを作りやすくなる感じかな。自分は最近好んでよく使っています。

これだけだと写真全体を明るくすることは難しいですが、二灯以上使うのであれば導入してみると写真にメリヘリがついて良いと思いますね。

何でもかんでも光をあてたらよいってものでもないので!

参考までに、自分が利用しているグリッドはこちら、Cactus社のCB-60です。

http://www.imagevision.jp/products/cactus_cb60.html

先日ご紹介したCactus V6と同じ会社ですね。これは多用しています。

まとめ

大体自分が使うツールの種類は上記のような感じです。
このあたりを抑えておけば、少なくとも自分がやっている事はできると思います。
最後に、基本的な所で抑えておくべきことを書きますね。

光源と近ければ近いほど柔らかい

これは意外に思われるかもしれませんが、きちんとした面光源であれば
光源と近ければ近いほど、光は「柔らかく」なります。
もちろん、光の「強さ」は近づくほど強くなるので、光量の調整は必要ですが
柔らかさについては、光源を近づけることが大事です。
直感的には逆に考える人が多いので混乱しがちですが、こう考えると分かりやすいかもしれないです。

光源が対象に近づくほど、対象からみた面は大きくなる

例えばレフ板を広げてみて、それを5m先からみるのと、目の前でみるのでは
目の前で見たほうが大きく見えますよね、そういうことです。
前回、光源が大きければ大きいほど光は柔らかくなる。と書いたことの延長ですね。

面の大きい方が柔らかい

うえでも書きましたが、これも大切な法則です。
なので、柔らかい光が必要で、全身やバストアップ以上を撮りたいのであれば
大きな光源が必要です。

例えば自分は、90cmのソフトボックスを使っていますが、世の中には180cmのモノなどもあるわけで
必要に応じて、大きさは調整すると良いですね。が、基本的には大は小を兼ねると思っていて良いです。
直進性を強くしたければ、グリッドをつけることで対処する方が効率的かもしれないですね。

次回予告

実際にオフカメラと、ツールを使ってどういう撮影ができるのかという応用編を書きます。
これでストロボに関しては一旦終わりかな!
書けることはまだまだあるのだけども、現像編と、レタッチ編もあるので、ベーシックなところだけ抑えていきます。

質問があれば、個別に問い合わせかtwitterあたりからお気軽に 🙂

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最終更新日:2021年8月12日
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