太陽を味方にしよう!ストロボを使わない自然光ライティング撮影チャレンジ!

こんにちは。引きこもり界の黒船、フォトグラファーのユウスケ(@syrup93g)です。どうぞお手柔らかにお願いいたします。

ナチュラルボーン引きこもりであるこの私。1993年生まれ28歳。家から出たくないなあと考えていた時に今回の企画が天から舞い降りてきました。天啓。

題して、

「自然光を使って身の回りにあるものを良い感じに撮ろうじゃないか企画」!!!

みなさんはお家にいる時、窓から入ってくる光が綺麗だなあと思った事がありませんか。
部屋に入ってくる光もよーく見てみると時間帯や天気によって、どんどん表情を変えていきますよね。

柔らかい光から硬い光、青っぽい光やオレンジ色の光まで様々です。

つまり、わざわざスタジオに行ったりストロボなどのライティング機材を買わなくても、部屋に入ってくる様々な種類の自然光を利用すれば、工夫しだいで素敵な写真が撮れるはず!

レッツチャレンジ。

太陽を味方にしよう!ストロボを使わない自然光ライティング撮影チャレンジ!

はじめに

ルールは超シンプル。

「自然光のみを使って身近にあるものをライティング撮影しよう!」

これだけです。前回に引き続き、様々なジャンルのフォトグラファーのみなさんに参加してもらっています。

それでは早速ご本人による解説行きまーす!

お家にいるだけでこんなバリエーションが撮れる!ゆるふわライティング!

どうも!南半球在住のヒーコ編集部ふみ(@fumisophoto)です。

私が住んでいる街はとにかく光が強い!夏場はサングラスをしていないとすぐに頭痛が起きてしまいますし、冬でも日焼け止めクリーム塗らないとシミもすぐでてきちゃいます…。

という話は置いておいて、今回は自然光をつかった物撮りということで、日差しが強い日中に撮影した写真をいくつかご紹介します。

 

こちらは、水色の色紙を敷いて撮影しただけの写真です。レフなどはいれず、直射日光のみを使って撮影しました。

晴れの日の硬い光ってなかなか使いにくい印象がありますが、こういう光と透明なガラスのコップは相性がとてもよく、透明感が表現されています。このぱきっぱきな感じ、わたしはとっても好きです。

一方、こちらの写真も同じ晴天の日中に撮影しました。

ただ今回は直射日光が当たる場所ではなく、我が家の曇りガラスがある場所で撮影してみました。すると、先程と違ってぱきぱきな硬い光ではなく柔らかい光になっています。後ろからの光でとびっこがキラキラしていて美味しそう感が強くなりました。下の写真のビールも泡が輝いていますね。

曇りガラスがない場合はディフューザーやトレーシングペーパー、クッキングペーパーを窓ガラスの前に置けば光が一気に柔らかくなるので是非トライしてみてください!

柔らかい光を更にコントロール!ふんわりライティング!

最近マフィン作りにハマっているすー(@iamnildotcom)です。

今回は日常で自然光を使って撮る時に何気なくも、気にしてみるとかなり違う仕上がりになるポイントを、出来立てマフィンと合わせてご紹介していきたいと思います。

家の窓から直射は入ってこない設計になっているのですが、それでも窓の横には光が入ってきます。そういった光はコントラストの低いやわらかな光になります。

ですが、そんなやわらかい光も窓についている「レースカーテン」のありなしで、またその度合いを調整することができちゃいます。

レースカーテンあり / レースカーテンなし

マフィンの影をみてみると、影の濃さが変わっているのがよく分かります。

個人的にはこの場合は、レースカーテンありのほうがふんわり優しい雰囲気になり良いかなと思いました。ですが、逆に平べったいもので立体感が少ないものは影を少しでも出したい!という理由でレースカーテンなしという選択もします。

特に高さのあるものは顕著に影が出るので、被写体によって工夫することがおすすめです。

※特に影をもちあげるためにレフなどは使っていません。
※もちろん直射でも使えるテクニックです。

次に、バナナマフィン。

カーテン開け / カーテン閉じ

明るさもそうですが、テーブルの「反射」がまるっきり変わっています。

カーテンなしのほうは、テーブルが光の反射で白くなってしまっていました。そこが気になったので、マフィンは暗くなりすぎない範囲で、テーブルに当たる光だけ遮るようにカーテンを途中まで閉めました。そうすることでテーブルの反射はなくなり落ち着いた色に。

好みもあるかと思いますし、全体の雰囲気を取るか、マフィンを際立たせるのかといったメインの置き方によっては選べるかなと思います。

カーテンだけでかなり工夫ができるし、さっと調整できるので、そのままさっと撮って温かいうちにマフィンも食べられます。

お家とは思えない超絶クオリティをシンプルなライティングセットで!

こんにちは。都市の収集写真を撮っている岩田量自、通称ジョニー(@johnny777)です。
今回は自然光でのブツ撮りということで、曇りの日の柔らかい光を使って撮影にチャレンジしました。

晴天時の撮影と同じ様にレースのカーテンで光を拡散させて柔らかくして、白い画用紙をレブ版代わりに使って画面左側に明るさを足すだけの簡単なセッティングです。

被写体は近所の美味しいパン屋さんで買ってきたパンをメインに、コーヒーを添えて撮ろうと思いましたが、余白が多くなりすぎるのでコーヒーミルとコーヒー豆、そしてパン屋さんの袋を入れて全体のバランスを調整しました。

パン屋さんの袋は視線が外に向かうのを防ぐアイストップとしての役割もありますが、コーヒー豆やコーヒーミルと同様に写真の中のストーリーを構成する大事な要素になっています。

ちなみにコーヒーは油分が表面に浮いてきて気になることがあるので、醤油を水で薄めたものを使っています。
コーヒーがよく見える様に撮ったのがこちらの写真です。

圧縮効果によって遠近感が弱まりまとまって見えることを狙うため、レンズは70-180mmのの望遠ズームレンズを使いました。
iPhoneなどのスマートフォンで撮影する際も、圧縮効果だけではなく高さのあるもののパース(歪み)を抑えることもできるので、望遠側カメラで撮影するとことをオススメします。

iPhoneで撮影した例

曇りの日はもともと光が柔らかいので調整は少なくて良いのですが、シャッタースピードを落としたり、ISO感度を上げたりして適正露出にしないといけないのがネックですね。
特に望遠での手持ち撮影だと手振れを抑えたいので、シャッタースピードはあまり下げられず。ISO感度を上げざるをえなくなります。
この写真はシャッタースピード1/250 F4.0 ISO1250で撮影しています。

この撮影にはtokyo grapher のOPF550-Lという光を拡散させつつ独特の深みのある色味を出せるフィルターを使って全体的にフワッと柔らかい印象にしています。

まるで海外みたい?朝の光を使ったおしゃれライティング!

こんにちは。カステラ愛好家兼トラベルフォトグラファーの杉本(@u_ya021)です。

僕は以前家で撮影した写真をご紹介します。

我が家は朝の光がとても綺麗で気に入っています。びっくりするくらい日の出の光がストレートに入ってくるので、今回はそんな光を使って撮影した写真を紹介します。

これは朝日が真横に挿した瞬間の我が家のリビングで、ソファーに当たった光が綺麗でシャッターを切りました。カーテンの調整次第で表情を変えるので、何度かカーテンをバッと動かしていい感じになってから撮影しました。朝日の色はその時々でレタッチしても毎回同じにならないので、その日の色や光の強さを見ている時間は楽しかったです。

こちらは壁に当たる光を使って花瓶に入った花の影を撮ったものです。花瓶を透過した光が屈折した結果、影の中に緑の線が入ってより良い感じになってくれました。朝日は結構遊べますね。

こちらはテレビを背景にした一枚です。花には朝日が当たっていますが、背景は黒いので面白い絵が撮れました。40インチくらいあると撮影しやすい様です。

ここでふと光量やテレビに映る光の量を調整している自分の壁を見たら、なんとリーゼントになっていました。ネグセットですねこれも。

こちらは別のドライフラワーを撮影したものです。ただ逆光で撮っても面白くないと思ったので麦茶の容器をレンズの前に置いてみたら光が絶賛大拡散しました。

また、好奇心でホワイトバランスを下げて、光が白くなる様にしてみたものがこちらです。

これはこれで花の色が綺麗に出てよかったです。また麦茶の容器も角度を変えています。右手にカメラ、左手に麦茶の容器。でリーゼントですからね。そこそこの魔物なら倒せたと思います。

みなさんも家にある何かで光をねじ曲げて遊んでみてください。

自然光を使ったお気軽ライティング撮影にチャレンジ!

「自然光を使って身の回りにあるものを良い感じに撮ろうじゃないか企画」、全てのフォトグラファーの登場が終了しました。

いかがだったでしょうか。家に入ってくる光を使うだけで身の回りのものがここまで素敵に撮れるなんて…自然光素晴らしすぎる。

ストロボと違って光自体の位置は調整できません。その分、撮影の対象を動かしたり自分が動いてみたり、色々な工夫をする事で、おうちの中でもライティング撮影が楽しめますね。

#ヒーコチャレンジ と呟いて自然光ライティングをしてみよう!

この記事を読んで、「やってみたい!」「こんな方法もあるよ!」という方はぜひハッシュタグ#ヒーコチャレンジ で感想や、自分がおこなっている身近なライティング方法などをTwitterで投稿してみてください!

もしかしたら、今回のチャレンジフォトグラファーやヒーコ公式アカウントから反応がくるかも!ヒーコ公式アカウント @wearexico のタグ付けをしていただくと、よりヒーコ公式アカウントより見つけられやすくなります。

たくさんのご投稿をいただいた際はヒーコが運営するnoteアカウント「ヒコノート」などで一部ご紹介させていただくかもしれません。

実際にやってみた

ヒーコ編集部に入って数日。新米の中の新米である私も、早速#ヒーコチャレンジ してみました!

今回は晴れの日の光を使って自然光ライティングしようと思ったのですが、生粋の雨男なので泣く泣く曇りの日に撮影しています。

カーテンをほぼ閉めて少しの隙間からのみ光が入ってくる状態にして、スポットライトのような光を家にあるフィルムに当ててみました。

どうでしょう。私が自然光マスターを名乗る日はまだまだ遠いようです。

それでは、みなさんのご投稿をお待ちしています!

ヒーコ公式Twitterアカウントはこちら!

…ダイイングメッセージ?

本格ライティングを学びたい方はこちら!

黒田明臣氏による、ライティングに大切な理論を詰め込んだ動画コンテンツ!「大事なことを出しすぎて自分の仕事が減るかもしれない」とも本人が言うほど大出血サービスコンテンツ!「そうだったのか!」という納得や閃きと出会えるかも?

とにかくライティングについて学びたい方には必見の内容となっています!

論理的にテーブルフォトを学びたい方はこちらもチェック!

募集開始わずか半日で追加講演が決定した超人気「テーブルフォトセミナー」をぎゅっと凝縮した動画コンテンツ!光を生かしたテーブルフォトデザインのワークフローをはじめ、センスや運を必要としない実践可能なノウハウまでがギッシリ!

テーブルフォトを上手くなりたい方はぜひご覧ください。

合わせて読みたい!

初心者向けのブツ撮り解説!ストロボで自然光を作る方法

スマートフォンで簡単テーブルフォト撮影テクニック! 自然光を上手に使う方法

Lightroom Classic CCとPhotoshopでのRAW現像・レタッチが効率的になる便利なTIPS

Pocket
LINEで送る

0 replies on “太陽を味方にしよう!ストロボを使わない自然光ライティング撮影チャレンジ!”