SNSの定義。ウェブ上で写真を通して人と人との「つながり」を生む仕組みについて。

こんにちは、黒田明臣(@crypingraphy)です。先日告知した「SNS時代のフォトグラファーガイドブック」(以下、著書)。個人のnoteやtwitterなどでは少し概要を呟いたりもしましたが、やっとSNS時代を生きる、全てのフォトグラファーと写真好きに読んで欲しい本ができました。その中から自分の担当した第1章「SNSのはじめ方」の概要をゆるふわと噛み砕いて、スタッフに怒られない程度にぼやかしてご紹介していきたいと思います。

SNSの定義。ウェブ上で写真を通して人と人との「つながり」を生む仕組みについて。

SNSって?

この著書を読むにあたって、そもそもSNSとは何かを問い直すべきかもしれません。SNSの定義って、難しくないですか?

例えばTwitterは「関心」をもとにつながるサービスという思想で運営されていて、個人や企業からの発信を受け取る通信網のようなものです。一方、InstagramやFacebook では、ユーザー自身の情報がよりフィーチャーされ、人と人がつながる「コミュニティ」に重きを置いていますよね。

どちらがよりSNSらしいのかという議論はさておき、いずれもウェブ上で「つながり」を生むことができる仕組みこそが、広義の意味で「SNS」ということになるのではないでしょうか。

SNSと写真投稿サイトの違いはパーソナリティ

Flickr のような写真投稿サイトは、写真のアルバム機能やギャラリー、好きな機材やジャンルごとのコミュニティを作成できるなど、実はSNSとして充分な機能を備えています。しかしFlickr をSNSとして捉えている人は少ないと思います。

では現代におけるSNS性とは何でしょうか?それは、パーソナルな側面を持っているかどうかだと考えています。例えばTwitterやInstagram、Facebook といったサービスはどれも、ユーザーのパーソナルな部分が前面に出ていて、機能もそれを推進・サポートするように設計されています。

美しい写真と目を引くキャッチコピーでタイムラインに投稿し続ける人もいれば、たまに写真とあとはその他SNSからの連携でURLやタグのついたポストを自動投稿する人もいます。パーソナリティという観点で見たときに、前者に魅力を感じ、後者に機械的(いわゆるボット)なイメージを抱くのは当然の心理と言えるのではないでしょうか。

ジャンルと雰囲気の重要性

写真はSNS上におけるコンテンツの1つ。自分たちのような写真家が「いいね!」を得るためには写真に共感してもらう必要があります。これは写真の品質だけで決まるわけではなく、まさに「いいね!」と思ってもらえるかどうかにかかっています。

その共感を左右する大きな要素が写真の撮影ジャンルです。ポートレート、風景、ストリートスナップ、動物、セルフィーなどがあります。例えば、猫の写真のような共感性の高いコンテンツの場合は、同じ生き物が被写体という共通項があっても、好みの分かれるポートレートとはターゲットが大きく分かれます。

撮りたいものとの葛藤

ただ「いいね!」が欲しいのであれば、共感性の高い被写体、例えば猫のような被写体を撮影対象にして、テイストやシーンを共感性の高いものに徹底することで実現できるはずです。

しかしフォトグラファーとしての自分たちは、基本的に「撮りたいものを撮る」というところに意味を見い出しているわけなので、ここには並々ならぬ葛藤があると思います。そういう自分も、フォロワーや「いいね!」を増やすためであれば何をすれば良いかはわかっているものの、そのために作品を変えようという意志は全くありません。

自分は基本的には好きなことを継続し続けているだけです。継続して大好きな写真を撮って、SNSを通して発表する、この数を徹底的にこなしてきたことで今の自分があります。

フォロワーは1人の人間

SNSでの「戦闘力」を高めるにあたって、まずはじめに意識しなければいけないことは、「1フォロワーは1人の人間である」ということ。何万ものフォロワーに憧れるということは、何万人の人の1人1人に愛されるということにほかなりません。数字だけにとらわれて大切なことを見失わないよう、1人1人のフォロワーを大切にしていくことが重要だと思います。

あなたが1人の人間として、気になる誰かをフォローするように、1人の人間があなたに興味を持ってフォローしてくれるのです。

ちなみに自分は好き勝手呟いたり暴れたりしていますが、そうなってくるとそういったつぶやきに耐性のあるフォロワーばかりになってきました。有難いことに。数字にとらわれないことは、自分を自由にして、かつ引き寄せる人も変わってくるようです。

もし多くのフォロワーを望むのであれば、多くの人が「いいね!」と共感してくれる作品を投稿することであったり、「いいね!」と感じる投稿を継続することが大切ですし、あなたの何かを「いいね!」と思ってくれた人たちを裏切らないような投稿であることも重要になってきます。フォロワーの予想は裏切り、期待は裏切らないというのが1つのポイントになるのではないでしょうか。

まとめ

SNSは人と人との「つながり」を生む仕組み

SNSは人と人との「つながり」を生む仕組みです。そしてそこから「ひろがり」をもって自分の写真を届けてくれるツールともいえるでしょう。そのツールをどう使うかはこれを読んでいるあなた次第であり、その可能性は無限大であると思います。

私の写真とSNS

#私の写真とSNS の関係は、これが無かったらヒーコが無いと言えるほど重要なものです。どちらもあったからこそ、面白いところがあり、追求できた。周りとつながることができた。そう確信できます。

この記事を読んだ方も、ぜひSNSで「#私の写真とSNS」を自分の体験談・見解などつけて呟いてみてくださいね。もちろん読んでない方も大歓迎です。

十人十色のSNS。いろんな使い方を教えてください。

もしかしたら、自分やヒーコアカウントから反応がくるかもしれません。ハッシュタグでつながるのも、またSNSの醍醐味の一つではないでしょうか。

著書の続きが気になるあなたへ

第1章の続きとしては『SNSとコンテンツの相性を考える』『SNSタイプ診断』といった、より実践的なコンテンツが書かれています。

これらが掲載されている『SNS時代のフォトグラファーガイドブック』は玄光社より11月20日(水)に発売します。

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