朝食は、思いを分かち合う瞬間。

はじめまして。人力俥夫でもありフォトグラファーのノブです(@shimizu_nobu_) とても変な経歴ですみません(笑)

僕は仕事柄、外資系ホテルの新作ランチや飲食店でのメニューなどを撮る機会が多いですが、そういった撮影では基本的に「テーブルコーディネート・ライティング組み・撮影・クライアントの確認と意見交換」という流れなわけです。もちろん仕事なので時間内に完了しないとダメですから、予期せぬ事が起こると現場の空気も張り詰める時もあります。

そんな事を仕事にしてますがそれと同時に、この半年近くは自分達の日々の朝食を写真として記録し発信してきました。その作業は仕事とは正反対でとてもゆるくて、のんびりとした空間の中で楽しく行なっているものになります。

今回はこの場をお借りしてどうして朝食を撮り始めたか。それによって気づいた事、感じた事、幸せに思った事などを書いていきますので、最後まで読んで頂けたら光栄です。

朝食は、思いを分かち合う瞬間。

きっかけ

はじめに、僕が朝食を撮り始めるきっかけは主に2つの要素がありました。

とにかく朝ごはん大好き

基本的に食事は三回取る機会があると思います。『朝昼晩』の三食です。多分皆さんにとって先程の三食の中で朝食は一番重要視していないのではないかなと思います。

よく聞く意見が、

『私は朝ごはん食べないんだ。』
『食べるけどコーヒーとパンだけ。』

などの声をよく聞きます。僕の周りにもこういった人達が結構います。

僕はというと真逆で、三食の中で一番量を食べるのが朝食です。毎朝腹ペコで起きるくらいです笑。なのできっかけは極端な朝ごはんが好きという体質が大きな理由です。(幸い妻も毎朝腹ペコ体質です)

コロナ禍での食生活の見直し

2020年から全世界で猛威を振るっている新型コロナウィルス。緊急事態宣言の発令で多くの人達がリモートワークなどを強いられる様になりました。僕も例外ではなく、外での撮影や浅草での人力車の仕事も激減し在宅での作業を強いられました。その際に今までの食生活を見つめ直す機会ができました。

それまでは朝食は食べるけど、夫婦揃って一緒に食べる事はそんなに多くなかったですし。別々に食事を取っていたので、パートナーと食事をする意味について考えさせられた訳です。食事は大切なコミュニケーションであり、そこで食べるモノや会話の大切さを在宅時間が増えた事によって気付きました。コロナ禍でなければもしかしたら気づかなかったのかも知れません。

その大切さを忘れない為に一緒に食べた朝食を撮り始めました。

毎日の献立の決め方

毎日SNSにその日の朝食を投稿していると、
『その日作るご飯とかその都度考えるの?』と、よく聞かれます。先に答えを言うと。

朝起きた時に考える事もあるし、前日の夜に妻と話して『これ食べたいね!』と決める時もあります。なので半々くらいですね。でも、ぶっちゃけ朝起きるのって面倒で(笑)なので、全部最初から作るわけじゃないんです。昨晩のおかずの残りだったり、余った料理をアレンジしたりとか…なので毎朝冷蔵庫の食材と睨めっこしてご飯を作ります。

献立を決める際に一応気をつけている事もあって、それは飽きさせない事。自分達が作る時、食べる時、写真を撮る時に毎回同じようなご飯だと味も色合いも見た目も飽きるので、似た様な食事が連続して毎朝テーブルに並ばないように気をつけてはいます。

できる限り楽をしつつ美味しく朝食を食べる事が目標なので無理な作り込みなんかはしません!!あと自分の実家が器の職人の家柄(江戸切子の職人)である事や、陶器を扱う友人もいるため。最近は様々な種類の器を集めています。できる限り器の良さを出してあげられるような料理を作る!というアプローチもしています。

フルーツサンドはとても簡単なので朝食にピッタリです。

季節を感じる瞬間

これだけ在宅での期間が長くなると、皆さんの中にも「季節感を感じないうちに毎日過ぎ去っていく」と思う人が多いと思います。

そんな方々にこそ知って欲しい部分もあって。いかに在宅でも季節感を感じれるかを少し書きます。

冬から春の柔らかい光
夏らしい硬い光

朝の日差しで季節を知る

ポートレートを撮る人ならご存知の通り、早朝の日差しはとても柔らかくて美しい自然光です。自然光は季節によって日照時間や硬さなど…日々表情を変えるので、夏に撮る写真と冬に撮る写真で光の個性がかなり変わってきます。

季節感のある料理と季節特有の日差しだけで料理を撮影してみる。それによってより一層季節を肌で感じる事ができます。

旬の食材に触れて味わう

在宅での作業がメインになると、まず外に出なくなるでしょう。日差しを浴びなかったり、遠くに出かける事も無くなって毎日の小さな変化に気づきにくくなると思います。僕もそうでした。

そんな時に手っ取り早く季節感を感じる方法が、旬の食材に触れて味わう事です。一番食材が鮮度が良くて美味しくなるので。「同じ食事でも美味しく食べたい」と思う方にはもってこいです。旬の食材を使うメリットは鮮度や味もそうですが、お財布にも優しい。その時期に大量に収穫できるので他の時期に比べ比較的に安く手に入るので、自炊される方にはほんと嬉しい事ばかり。

『もう春だし筍ご飯にしようか〜』『夏だし素麺食べよ!!』といった感じで、料理を通じて季節の移りを夫婦で楽しんでいます笑

季節が変われば光も変わる。季節が変われば食材も変わる。その変化を肌で感じられるなんてお得でしかないですよね。コロナ禍のこんな時だからこそ、積極的に旬の料理を作る事に意味があるんだと思います。

人と喜びをわかち合う時

朝食を記録し始めた理由は、先ほど書きましたがとても個人的な理由です。なので誰かに向けて朝食の写真を発信したいという気持ちはなかったんです。

でもいざ始めてみると自分達が思っている以上の人々から朝食に対してポジティブなリアクションがあったのが驚きました。

『この卵かけご飯美味しそう!』
『フレンチトーストいいね〜』

そういったリアクションがとても嬉しかったです。自分達の日課が色んな人に良い意味で刺激を与えているんだなぁって。そういった人々の反応を楽しんでいるうちに、料理を作ることがどんどん楽しくなってきました。

『明日は中華にしようか!』
『せっかくならちょっと器とか調味料を買いに行こう!!』

といった新たな楽しみに変化していって、一つのグルーヴ感が出来上がりました。

2人で無理のない範囲で美味しく作って美味しく食べる。そしてそれを写真に残して発信する。この一連の行為が自分達にとっての喜びに結びついたのです。今では毎日の朝食を目と舌で楽しませてもらってます。

幸せを記録する事

毎日朝食を撮影する時に大切にしている事があって、それは決して無理をしない事です。

ついつい写真に撮ろうとするとクオリティーの高い料理、映えを狙った彩りや材料のチョイスなんかを気にしてしまいますが。今の自分達に丁度良い朝食をゆるく作り続けて、撮り続ける事が一番大事だと考えています。どこか有名ホテルのインスタ映えのモーニングなんかじゃなくて、私生活のありのままの朝食を綺麗に残し続ける事。そして朝食の大切さと楽しさを自分達のペースで発信する事が大切なんだとこの半年で実感しました。

納豆とご飯と少しのおかず達。そんな普通の食事でも、記録に残す事が大切。家でも簡単にできて負担にならない、食事と写真の付き合い方の正解みたいなモノが自分達なりにできたと思っていますし、日々の朝食が『記憶』ではなく『記録』として残る事が今はとても幸せです。朝食の記録=幸せの記録になっていったんだと、今では思います。

さいごに

自分達の大好きな『朝食』と『写真』を組み合わせて発信した事で、コロナ禍で気付きにくい季節の変化や、食の大切さ、人と幸せを共有して目に見える形に残し続ける事が大切さを知る事ができました。

落ち込みやすいこんな世の中でも、方法次第で日々の小さな幸せを拾い集めて。より大きな幸せに昇華する事ができました。これからも2人で無理せず、そして楽しみながら毎日の朝食を撮り続けていこうと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。

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