コスモスをいろんなバリエーションで撮影しよう!少しの工夫で劇的に変わる秋桜スナップ撮影チュートリアル!

こんにちは。富久浩二(@tomhati)です。秋になってから、コスモスを撮り歩いていますが、皆さんはもう撮影されましたか?コスモスはいろんな撮り方ができ、単体でも風景の一部として切り取ったりしても良く、一輪だけでも写真としてのまとまりを出せたりします。

ということで、今回は毎年僕が撮っているコスモス写真のいろんな撮り方をご紹介していこうと思います。まだ撮影していないという方は是非、残りの秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

コスモスをいろんなバリエーションで撮影しよう!少しの工夫で劇的に変わる秋桜スナップ撮影チュートリアル!

コスモスを見上げて撮る時のコツ

まずは、オーソドックスなコスモスの撮り方からご紹介していきます。あまりサイズが大きくないコスモスですが、下から見上げて撮ると、空とコスモスというシンプルな構図で、主役として際立たせて撮ることができます。

露出を上げてみる


思い切って露出を上げてみると、ふわっとした絵のようなコスモスを演出できます。コスモスの花びらが少し透けるのもまた綺麗ですね。

寄りすぎ注意


ここで注意なのが、寄りすぎると良い写真になりにくいということです。一輪がとても奇抜というわけではないので、インパクトが弱い写真になってしまってまとめるのが難しいのです。

ものすごく寄って撮るよりも、引いて配置を考えたり、複数のコスモスのバランスや他に余計なものが入らないかということを意識して構図を考えたほうが、写真としてのまとまりがでやすくおすすめです。

曇りの日はシンプルに


曇りの日は空に色がなく、退屈に思うかもしれません。ですが曇り空だからこそ、真っ白なキャンパスにコスモスを描いたかのような写真を撮ることができます。シンプルに、コスモスが引き立つ一枚に。曇りは曇りで、晴れている日には撮ることができないコスモス写真を切り取ることができます。

普段見慣れない角度から撮るのがポイント


コスモスを見上げて撮ったあとは、高いところからのぞいて撮ってみましょう。この写真では50mmのレンズで高さ2mぐらいの所から、真下にレンズを向けて撮影。普段はあまり見ることのない角度で撮ると、人の目を引きつける写真になりやすかったりします。

500mmレンズを使った不思議な世界



500mmという望遠レンズを使うと、ここまで圧縮した写真を撮ることができます。手前や背景のコスモス群が周りを囲み、絵の額縁のように中心のコスモスを引き立たせたり、ボケによって手前のコスモスを浮かび上がらせたりといった効果が面白く、とてもおすすめです。

朝露はキラキラボケが綺麗


朝露のある時は、出来る限りの望遠を使ってキラキラボケを活かした撮影してみると、こういった写真も撮影できます。不思議な雰囲気を演出していますね。

風景の一部として切り取るコスモスの魅力



寄りで切り取るコスモス写真も良いですが、引いて撮るのもおすすめです。

コスモス撮るなら日の出前から撮れる場所をまず探しましょう。河川敷なんかはいいかもしれません。良い感じ朝焼けしたら、先ほど紹介したような望遠レンズではなく広角レンズを使って風景と合わせた構図で狙ってみると、コスモスの色と空の色とが相まって異世界みたいな雰囲気を出すことができます。風が強い時は手前の花がブレるのをあえて利用し、動きのある写真にしても躍動感をだすことができます。

遊び心がバリエーションに繋がる


これは、ドライブ中に雲が良かったので撮ってみた風。そう見えませんか?でも、実際にはF値をF22辺りまで絞って自分が走りながら撮り、手前のコスモスだけ流してブレさせ、動きをつけてみた写真です。

こういった具合で、その場その場でちょっとした遊び心を持つと、思いがけずにバリエーションのあるコスモスが撮れたりします。

一輪のコスモスが作る物語



こちらは、暁の初め、咲きはじめのコスモス。一輪だけがぽつんと咲いているさまを、寄りではなく引きで切り取ることによって、「一輪だけ」というのがとても際立ちます。ポツンとした感じは、引きで撮るからこそできる演出でしょう。

この場合、端っこにもう一本咲いたりしていると真ん中の一本が目立ちにくくなるので、周りは余計なものが入らないよう、無駄なものは前ボケで遮ったりするのもコツです。

スナップ写真にコスモスをいれてストーリー性をプラス


これはスキー場で撮ったものです。最初は邪魔だと思っていたリフトでしたが、位置によってはコスモスを撮る最高の相棒になりました。

F値を絞るとこういった明るく前ボケのきいた雰囲気はでないので、明るい単焦点レンズで開放近くにして撮ってみることをおすすめします。


コスモスは花畑にだけ咲いているわけではありません。そうじゃない所、もっと生活感のある場所に咲くコスモスも魅力的です。普段歩いている場所だけど、視点を変えないと見つけることができない風景。探して歩くと、何気ない道もわくわくするものになります。

雨を生かしたコスモス写真


せっかくの雨の日なら、雨と一緒に切り取るのも楽しいです。ただ、明るい背景だと雨は目立たず見えなかったりするので、コスモスの後ろに暗い背景がくるような構図を探すと、雨粒を引き立たせることができます。この写真、よーくみると、雨粒が止まって見えるんです。

コツは望遠レンズを使うこと。ISO感度は気にせずにSS1000~2000くらいガンと上げちゃいましょう。

日が強い時間帯も工夫次第で幻想的な写真に



昼間、日が強くなって撮り辛い…、そんな時にも一工夫でこんな写真を撮ることができます。これは、レンズの前に自分で水滴を作ってかざし、撮っているものです。遊び心一つでここまでの変化を出すことができます。いかにいろんなことを試すか、わくわくしながら撮るかが、いろんなバリエーションを生み出すヒントだと、僕は思います。

コスモス写真のいろんな撮り方まとめ

  • コスモスを見上げて撮ると空が背景に
  • 青空、夕空、曇り空それぞれがコスモスを引き立たせる
  • 真上からコスモスを撮るとあまり見ない写真が撮れるかも
  • 500mmレンズでコスモスを切り取ると幻想的な写真に
  • 朝露はボケると面白い
  • コスモスは思いっきり引いて風景と一緒に撮るのもおすすめ
  • あえて手前のコスモスをブレさせ背景を止まった絵にすると躍動感がでる
  • 一輪のコスモスを引きで切り取ることによって独特の世界観に
  • 人間の生活が想像できる場所でコスモスを入れて撮ると物語性がでる
  • 雨粒を切り取りたい時は暗い背景を探すとコスモスも引き立って良い
  • 日が強い日は、水滴をレンズの前に作ると変わった写真を撮ることができる

楽しみが盛りだくさん

いかがだったでしょうか。花単体として、スナップとして、風景として、いろんなジャンルで撮ることのできるコスモス。「これはやったことなかった!」というものがあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
それではまた。

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