風景撮影はじめの一歩!プロカメラマンが三脚をすすめる理由と使い方

皆さん、こんにちは。写真家の長瀬正太(@ShotaNagase)です。今回も、前回に引き続き初心者さんに向けた内容になります。

風景撮影はじめの一歩!今すぐ使いたい三脚の使い方のすすめ。

はじめに

さて、早速なのですが・・・皆さんは写真撮影時に三脚は使っていますか?

  • 「必ず使うようにしてる!」
  • 「正直めんどくさいので余り使わない。」
  • 「使ったことないけど使った方が良いの?」

など、人それぞれなのではないでしょうか。

こんな風に聞く人によって違ってくると初心者さんは「どういう時に使った方が良いの?使わなくて良いの?」と迷っちゃいますよね。

そこで、今回は「長瀬流・三脚の使い方のすすめ!」のご紹介です。

ブレ対策

まず三脚は何のために使うのかと言えば「シャッタースピードが遅くてもブレない写真を撮りたい。」という時に使うことがほとんどだと思います。
※自撮りしたい。セルフタイマーで自分も一緒に写りたい。など例外もあると思いますが今回は省きます。

ですので、まず最初は以前も書きましたが、以下を基準に考えます。

手持ちでもブレにくいシャッタースピードの基準

1 / 焦点距離

※35mm換算

例えば、以下のような考えです。

  • 14mm広角レンズであれば「1/14秒」
  • 200mm望遠レンズであれば「1/200秒」

よりもシャッタースピードが速く出来ない時には三脚を使うと判断しましょう。

逆に言えば、それよりも速いシャッタースピードで撮影できる状況なら使っても使わなくても良いと言えます。

三脚使用の判断基準

次に、これは持論なのですが・・・。

筆者は「三脚は使った方が楽なら使う!」ようにしています。

・・・どういう事かと申しますと
筆者自身、風景撮影の時はほとんどの場合三脚を使って撮影しますし、マクロ撮影の時はほとんどの場合三脚を使わないで手持ちで撮影するのです。

その判断基準をご紹介します。

風景撮影の時は三脚を使う理由

日の出や日没時に長時間同じ場所で撮影する事が多いので重たいカメラを三脚に持っていて貰った方が楽だから。

マクロ撮影の時は三脚を使わない理由

マニュアルフォーカスで精密にピント面を合わせることや思い通りにアングルを変えて撮ることがほとんどで三脚の設置・調整が非常に困難だから。
※但し、上記したシャッタースピードを超えている事が第一条件。

というように、重たいですし設置するのも手間のかかる三脚ですが・・・その労力を鑑みて自分が楽になる時には使うようにしましょう。

これは風景とマクロだけに限らず、全てのジャンル(ポートレート、スナップ、鉄道、にゃんこなどなど)でも同じこと(使った方が楽なら使う。)が言えると思います。

長秒露光撮影

また、筆者の場合三脚がなければ撮れない写真というものも良く撮影します。
特に風景において「真っ暗な時間帯に行う撮影」や「動いているものをブレさせる為の長秒露光撮影」などがそれです。
※風景における長秒露光撮影に関してはこちらの記事もご参照下さい。

この場合、三脚は必須ですよね。

長野県・木戸池にて

注意書き

その際に重たいカメラに対してひ弱な三脚ですと、ちょっとした風や振動などでも揺れてしまい三脚を使ったにも関わらずブレた写真になってしまうことがあります。実際に私が一番最初に購入した3,000円くらいの小さな三脚は良くブレました(笑)。ですので三脚購入の際はカメラの重量と三脚の支持力(積載重量)とのバランスにも気をつけましょう。

まとめ

三脚を使う判断基準は

  1. 「手持ちでもブレにくいシャッタースピード”が確保出来ない時」
  2. 「使った方が楽な時」
  3. 「使わなければ撮れない写真を撮る時」

となります。
こんなふうにして自分自身の判断で三脚の使い所が決められる事。
それこそが「初心者からの脱却」の第一歩ではないでしょうか。

初心者こそ悩みは多いもの。そんな方々の一助になれれば幸いです。それでは、また。

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