こんにちは!ひとみんです。今回は新しいレンズの製品情報をレビューをさせていただきます。未熟者ですが少しでもみなさんのレンズ選びの参考になれば幸いです\(^o^)/
ZEISS Loxia 2.4/85 スペックレビュー
ドイツの老舗光学メーカー、カールツァイスよりSony α7シリーズ用レンズ ZEISS Loxia 2.4/85 が12/9(金)で発売されました!発売されたばかりでまだお持ちの方も少ないかと思いますので、「どんなレンズなんだろう?」という方や、「興味はあるけど悩んでるんだよな〜」という方向けに現時点で分かっている情報をまとめてみました!
ZEISS Loxia 2.4/85 製品仕様
さて、焦点距離85 mmながら108 mm、594 gに抑えたコンパクト性、f/2.4というポートレートに活躍する明るさは魅力です。しかし、最初にスペックを見た感想として、正直なところすごいレンズがでた!といった印象はありませんでした。
焦点距離 | 85 mm |
---|---|
絞り値 | f/2.4 – f/22 |
最短撮影距離 | 0,8 m (31.49‘‘) – ∞ |
レンズ構成 | 7 / 7 |
画角:対角/水平/垂直 | 28,63° / 24,05° / 16,23° |
最短撮影距離における撮影範囲 |
257,9 mm x 172,6 mm (10.15‘‘ x 6.80‘‘) |
フィルター径 | M52 x 0.75 |
サイズ(レンズキャップ含む) | 108 mm (4,25‘‘) |
重量 | (1.31 lbz) |
レンズマウント | E-Mount |
というのも、カールツァイスから Batis 1.8/85 というレンズが発売されており、こちらのレンズが非常に優秀なため、同じメーカーのレンズながらこれに対抗するのは難しいんじゃないかな〜と内心思っておりました。
Loxia 2.4/85 と Batis 1.8/85 製品仕様比較
Batis 1.8/85とLoxia 2.4/85 の比較を表にまとめてみました。
レンズ | Loxia 2.4/85 | Batis 1.8/85 |
---|---|---|
焦点距離 | 85 mm | 85 mm |
絞り値 | f/2.4 – f/22 | f/1.8 – f/22 |
最短撮影距離 | 0,8 m (31.49‘‘) – ∞ | 0,80 m (2.6 ft) – ∞ |
レンズ構成 | 7 / 7 | 11/8 |
画角:対角/水平/垂直 | 28,63° / 24,05° / 16,23° | 29° / 24° / 16° |
最短撮影距離における撮影範囲 |
257,9 mm x 172,6 mm (10.15‘‘ x 6.80’‘) |
189 x 283 mm (7.4 x 11.1″) |
フィルター径 | M52 x 0.75 | M67 x 0,75 |
サイズ(レンズキャップ含む) | 108 mm (4,25’‘) | 105 mm (4.1″) |
重量 | 594 g (1.31 lbz) | 475 g (1.0 lbs) |
レンズマウント | E-Mount | E-Mount |
フォーカス | MF | AF |
手ぶれ補正 | なし | あり |
その他機能 | DeClick(デクリック)機能 | 防塵防滴効果、有機ELディスプレイ、光学式手振れ補正 |
ZEISS Batis 1.8/85 はコンパクトながら開放F値1.8という浅い被写界深度と、フルサイズミラーレスシステムの性能を存分に発揮できる解像感が特徴です。さらに、手ぶれ補正機能を備えたAF、防塵防滴効果に加え、
レンズ上部の有機ELディスプレイにより、シンプルかつ直感的に合焦距離と被写界深度を読み取ることができる初めてのレンズ
といった撮影面をサポートするきめ細やかな機能も備わっており、まさにカールツァイスが
新しい時代のための中望遠レンズ
と銘打つにふさわしいレンズとなっています。レビューサイト等でも高評価が非常に多いですね。
ZEISS Loxia 2.4/85 の特徴
ではでは、後発の ZEISS Loxia 2.4/85 の魅力はどういった点なのでしょうか。もう少し詳しくこのレンズについて調べてみましょう。
スチールからムービー撮影まで対応可能にする自在なフォーカスコントロール
最近の新しいレンズはどんどんAFの性能が上がっています。レンズの駆動方式の進歩などにより一瞬でピントが合い、連写可能、といったレンズもどんどん出てきており、進化し続けています。そんな中で ZEISS Loxia 2.4/85 はMF方式を採用しています。
なぜMFなのか。
このレンズでは人間工学に基づいた焦点調節機構、ピント状況を視覚的に補助する撮影距離、被写界深度目盛りがあり、α7シリーズが採用している電子式ビューファインダーならではの拡大機能と組み合わせることによりAFでは困難なミリ単位での精確なフォーカスコントロールが可能な仕様となっています。
また、Loxiaレンズ独自の新機能「DeClick(デクリック)機能」によって、絞りをシームレスに変えることができ、ムービー撮影中のフォーカスおよび露出コントロールをスムーズに行うことができます。世界最大の映画用レンズメーカーだからこそ、撮影者のイメージを精確に作品に反映させるためMF、デクリック機能が採用されたと言えるでしょう。
MFのメリットはあきりんさんに寄稿いただいたこちらの記事でより詳しく説明しています!
ひずみを抑えた光学設計
作品作りにおいて、意図しない画面のひづみは妨げとなります。ZEISS Loxia 2.4/85 では高度な光学構成によってどんな焦点距離でも適切な補正がされるようです。
作例が示す「f/2.4」という答え
柔らかなボケと精細な解像感の共存
絞り開放で撮影された1枚目の作例では、焦点箇所の解像感によって被写体を浮き上がらせつつ、柔らかいボケによって自然な絵となっています。周辺の大きな光量落ちも見られず、ポートレートでの作り込んだ作品作りはもちろん、スナップでの空気感を表現した撮影も楽しそうですね。
風景の作例では画面の隅々まで解像感を感じられ、絞りこんだ撮影においても美しい画を見せてくれそうです。
光を美しく写し出す滑らかな階調表現
露出をやや高めに撮られたこちらの作例では被写体の微妙な陰影を滑らかに写しています。スチールでの豊かな階調表現や、ムービー撮影後の色調補正など、思い通りの作品作りに応えてくれそうですね。
まとめ
ポートレート、スナップ、風景とロケーションを選ばない表現力
撮影者のイメージを精確に反映させるMF
ムービーでのシームレスな露出コントロールを可能にするデクリック機能
最新技術をふんだんに盛り込んだ Batis 1.8/85 の後発として、まったく異なった視点でレンズの形を示した ZEISS Loxia 2.4/85 !
カールツァイスのこだわりが感じられますね!
普段の持ち歩きや作品作りはもちろん、ムービー撮影にも使ってみたいと思わせる、いろいろな顔を見せてくれそうなレンズです!