SONY α7R IIIを持って−40度の極寒バイカル湖に挑んだフォトグラファー体験記

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ヒーコのみなさんこんにちは!8日間ロシアのバイカル湖撮影旅を経て無事に日本へと生還しましたKyon.J(キョンキョン)です!先日の記事から早速ではありますが、今回の撮影の裏舞台の秘話や面白いエピソードをみなさんと共有したいと思います!もし今後バイカル湖に撮影にいく予定のある方がいらっしゃったら、ご参考にでもして頂ければ嬉しいです^^

SONY α7R IIIを持って−40度の極寒バイカル湖に挑んだフォトグラファー体験記

宿泊

今回は予算が足りない中、宿泊は全てガイドさんのお友達の家にホームステイさせて頂きました!現地の生活に溶け込む事は中々無い事だったのでとても良い経験になったと思います。

補足ですが、2月と3月はバイカル湖の観光がピークのシーズンでほとんどのホテルが半年前から観光エージェンシー(大半は中国の観光ツアー会社)にブッキングされ、ギリギリのタイミングだと基本ホテルはもう空いていないという状況みたいです。なので、バイカル湖へ旅行に行く際はホテルのご予約にお気をつけくださいね!

出会った人や動物たち

3匹の大型犬と2匹の猫がいる家庭、ブリヤート族の旦那さんとその一家、奥さんがコックさんの島の一家にお世話になりました!子供たちがわざわざ私のためにダンスを練習して披露してくれたり、朝起きたらハスキーの赤ちゃん犬3匹が部屋の前に待機していてとても癒されたり(笑)おやつのアップルパイまで全て手作りでもらったり!優しいガイドさんが、私のベッドを5つ星ホテル風にメーキングしてくれたりと、楽しい思い出がいっぱいです!

フライト

日本からバイカル湖へのフライト方法ですが、成田から直行便は無いため、1~3回の乗り継ぎ便で行くことができます(予算次第ですが)。自分はギリギリにチケットを取ったため、節約して2回乗り継ぎの便にしました。でもまさか帰りの便で荷物預け料金として50ユーロが別途で発生するとは…想定外でした(笑)

言語

基本イルクーツク、バイカル湖あたりのロシアの方は英語が喋れないので、単語レベルでも交流が難しいという点も想定外でした。こんな時はグーグルで常に英語⇒ロシア語翻訳で見せながらコミュニケーションを取ることがオススメです!私はそれで乗り切る事ができました^^

食べ物

食べ物は、基本シベリアン料理といったもので、個人差はあるとは思いますが、どんな料理か分からない方や苦手な方は日本のカップラーメン等用意しておいたほうが良いかもしれませんね。あとはブリヤート料理です。モンゴル料理に近い感じです。参考として地元の方の手作り料理の写真を御覧ください。自分は初日から和食とラーメンが恋しくて仕方ありませんでした…(笑)

4枚目の写真は豚の皮下脂肪だそうですが、これは漬物感覚で食べられて意外とイケます!

気温

気温は、−40度から−15度ぐらいが平均だそうですが、私の滞在期間中では、寒くて−38度、暖かくて−18度ぐらいでした。それでも平均より暖かめで、朝の撮影は基本—25〜—28度あたり。ただシベリアの風は本当に舐めちゃいけない、極めて強力なもので体感温度はさらにー5度ぐらいになるかと思います。そこでカメラはどうだったか…を話しますね。ここ大事な話!

カメラギア

今回は自分のSONY α7RIIを持参しつつ、SONYさんからα7R IIIもお借りして、さらに一年前に購入してほとんど使ったことのないDJIドローンMavic Proも遊び気分で持っていきました。

結果、

  1. α7RIIは風が吹かなければ少しは持つが、風が吹いたら瞬殺。写真1枚で1バッテリー消費!(寒い中イライラしました笑)

  2. α7R IIIはどんな環境でも耐えられて全く問題無し!そのためほとんどの写真はα7R IIIで撮影。

  3. Mavic Proは予想より遥かに使えた。ただ低温放電や、強風でのエラーや、途中で接続が切れたり、とにかくエラー音が途切れず…。

  4. iPhoneは残念ながら、ポケットから出した瞬間、長くて数分間程度。戦力外。

出会いと撮影風景

さて基本情報はこのへんで、次はこの旅の中一番印象に残った出会いと撮影風景を紹介したいと思います!

バイカル湖にはいくつか有名な撮影スポットもありますが、有名になった今や観光客と写真ツアーの人ばかりで、湖面にゴミや足跡や汚い排泄物等があちらこちらにあり非常に残念な場所になっているのが現状です。撮りたいシーンも今年は積雪のため、湖面は凍っておらず雪面になっていて撮れなかったので、それならとことん人が行かない場所に行こう!と思い立って、無人島に来ちゃいました。

まあ無人島といっても、実際は4名の方が住んで生活しているようです。2人は国の気候観察員で、仕事のため一年間ここで生活してまた別の2人が交代制でくるイメージですね。残りの2人は、2年前にここに引っ越してきた夫婦。電気は一日3時間のみ通じるそうで、水はバイカル湖の水をそのまま濾過したものを使うみたいです。

ネットもテレビもトイレもシャワーも勿論無くて、現代から離れた生活でしたが意外とヘッドライトを付けて料理をしたり、3時間の間に全てのバッテリーを猛充電したりするのも面白く、夜9時に寝て、朝6時に起きるという経験もなかなか貴重でした。

感動の大自然

泊まらせて頂いた小屋で衝撃的だったのが、小屋から離れてポツンと建っていたトイレ。夜中そのトイレに行くと、おしりがスースーして激サムでした(笑)日本のトイレってすごいと改めて感動…。そして無人島に二泊滞在し、段々自分が大胆になっていくのも感じました。暗くなったら絶対湖面の上で運転しちゃいけないルールがあるため、どうしてももっと居たいと思い夕方が来る前にガイドさんに「先に帰っていいよ」と言っておき、1人で氷の湖面の上を2km歩いて帰ったこともありました。初日はアイゼンを付けていてもビビッてヨチヨチ歩きをしていたのに…(笑)

氷の世界

誰もいない氷の世界。顔と耳に当たる強風の音、湖面の下で巨大な氷の塊がぶつかり合い「ゴーンゴーン」という音、さらには地面に伏せて写真を撮っていると聞こえてくる水の流れる音。落ちたら誰にも発見されずそのままバイカル湖に沈んでしまうじゃないかなと、正直怖かったです(笑)

ただそれと同時に、大自然が見せてくれる雄大な風景、奏でてくれるクリアな音に癒やされ、全ての疲れや普段の悩みなど忘れてただただ目の前の全てをエンジョイした自分も居て、心底来て良かったなぁと思いました。

人を発見!!

バイカル湖探険中、毎日色んな人と出会えるのも、楽しみの1つです。「東京から来たクレイジーガールだ」とガイドさんに言われましたが、自転車でバイカル湖をサウスからノースに横断するグループと出会った時に、「いやいや、彼らのほうがクレイジーでしょう!!」と驚きと共に感動しました。そして、どうしても彼らと話してみたいと思って、お邪魔しちゃいました。

彼らに見せてもらったざっくりすぎる地図がやばい!スケールが違いますね〜。

良い旅を!と言ってお別れしました^^

まさかのスケーターと遭遇

そして次の日、スケートしながら徒歩でバイカル湖を横断するさらにやばい人と出会い、もう何が「クレージー」なのか分からなくてなりました。彼は既に10日間氷の上に過ごして45マイルを歩いてきたとの事。自分はごくごく普通すぎる人間と改めて実感(笑)

車での移動手段

氷の上に走れるのは、ベテランの運転手のみです。今回無人島に送り迎えしてくれたのが、ビッグマンのシャーシャーさんです。運転しながらノーシートベルトでウォッカをごくごく飲んでいる人です…!(この人もやばい)

そんなシャーシャーさんと氷の上でお茶会をしました^^ジャムパイはシャーシャーさんの奥さんの手作り!そして辺りはこんな感じです。

この後、バイカル湖のお水を飲む恒例の儀式?があるそうで私もご一緒させて頂きました!ご利益あるかな?(笑)

撮影ショット

基本的にドローン以外の撮影は、こうやって湖面の上に伏せながらなるべくローアングルにして広角レンズで撮影します。湖面がものすごく冷たいからこのポージングはなるべく早く終わらせることが撮影を続けるコツです(笑)

湖面からはちょこちょこ美しい氷の塊があったので、自分が「良いな!」と思う気に入った塊を太陽を背景にして逆光で撮ると面白い画になって良い感じでした!氷を撮るの、おすすめです。

ガイドさんに、サンセット前に柔らかい光が差し込んでいるうちに上から撮ってもらった撮影風景が、ステキな一枚でお気に入り!^^

洞窟へ!

別料金で隣の島の洞窟に行きました…が、おしりが冷たすぎて限界間近…!!!ブルブル。そんな状況になんとか耐えつつ、ドローンで自撮りをしてみました!!ほぼドローン初使用で、離陸の方法を忘れて色々弄ってたら毎回飛ぶ前にiphoneのバッテリーが先に切れちゃうという苦い思い出。

バイカル湖の神様

最後は、バイカル湖の神様に敬意と感謝を込めて、リボンを贈りました。(私が贈ったのは、一番上の青いリボン)

1カ国目終了!

まず、4カ国行くうちの1カ国目から帰国!日本に帰ってきたら、ラーメンもお寿司もなんでもいつもの何倍以上美味しく感じたり、便座が暖かくていいな〜〜〜おしりも洗えるなんてすごいな〜〜と思えたけどそれ以外は、もう全てが恋しくてまた来年も行きたいと思っています!今回は、ノースバイカルしか回っていないので、バブルの多いサウスには来年チャレンジしようとかなと!

そして、貴重な時間と経験をくれたガイドさんと地元の人たちに、最大の感謝を送りたいと思います。

撮影した写真はまだ現像する時間が無くこれから取り掛かりますが、見たことのない大自然の「Amazing Moments」をいっぱい目に焼き付け、体験したことのないアドベンチャーエクスペリエンスも体いっぱいに記憶を残し、改めて自分にとって写真は「人生への情熱・生きている証」で人生という冒険物語の集大成ということを実感できました。また少し成長した自分の作品を皆さんに見て頂ければ嬉しいです。

では、また次の旅から帰ってくる頃にレポートしますね!

※記事中のオフショット写真は基本iphoneで撮影。

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