富久浩二 | MY PERSPECTIVE

富久浩二

富久浩二

日々の通勤風景を主に、いつも見ている変わりばえのない、しかし二度とやって来ない一瞬の情景を大切にし、ちょこっと人が入った物語りのある写真をテーマのもとに、人びとの優しく楽しい感情が伝わる事を目標に日々撮影している。

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7つのキーワード

被写体

通勤途中に寄り道をしたところや、近所の日常のスナップ写真が多いです。写真の仕事を頂いても、生活圏内でほぼ済ませています。旅に出て撮る、ということはほとんどないです。

街中にある様々な色を意識して、その中に面白い構図や瞬間を探しながら。何年、何十年とそこにあったもの、その中で今まで誰も気がつかなかった瞬間や撮り方を見つけるのが楽しみの一つですね。撮る楽しみもありますが、発見の楽しみの方が比重は大きいと思います。

ちなみに、よく見る水晶玉の中に景色を閉じ込めたような写真を、最初に撮影したのは自分です。偶然を待つだけではなく、いろんな視点や発想を持って様々なことを実践しています。

機材

普段の街歩きスナップはSONYのRX1がメインで、サブでα7R IIIを使っています。じっくり撮れる時はRX1の35mm、α7R IIIの方は瞬間狙いでVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA 。望遠のスナップも好きで、おでかけ撮影の時にはミノルタのAF200/2.8もカバンに入れています。

メインのRX1は、小さいのにフルサイズで写りに妥協のない、良いレンズが最初から付いているのが良いですね。超広角や望遠を使いたい時もあるので、そう言う時にはサブのα7R IIIを使っています。

理由

極まれに奇跡的な瞬間に出会う事があるのですが、実際にそれが撮れるかと言われれば難しいし、逃してしまうことの方が多いと思います。でも、そんな中で撮れた時の高揚感は普段の生活ではなかなか味わえないのと、それを皆さんに見ていただける事が続けられる理由だと思います。あと、純粋に機材好きっていうのもありますね。 

理想

自身のことを写真家と意識したことはあまりありません。日常の中でいい瞬間があればそれを写真におさめたい、といった思いで撮っているだけです。加えて私はスナップ写真が多いので、写真を生活の中心に持っていくということもあまり考えていません。

ただ、前に海外のサイトで写真を販売していたこともあるのですが、買っていただけた時はすごく嬉しかったんです。なので、しいて理想をあげるなら、日本でも写真を買っていただける様な写真家、でしょうか。

発信

SNSがない時代は、「写真はお金がかかるもの」ぐらいにしか思っていなかったので、記念撮影以外は撮っていなかったと思います。スナップ写真をフィルムで撮るなんて思いもよらなかったですしね。そういう意味では、自分が今写真を撮っていることに関してSNSの影響は大きいです。 

でも、SNSにアップするのはその日数十枚撮った中でも5枚くらい。撮った中でも、本当によく撮れたと思うものだけをアップしています。基本はお蔵入りする写真の方が圧倒的に多いです。

仕事

Adobeのタイトル画面に掲載されることが今の夢です。実は、2年前に結構惜しいところまで行きました。まだあちらとは繋がっているので、それっぽい写真が撮れたら今でも勝手にメッセージを送っています。

もちろんAdobeに限らず、自分の作品を認めてくださる企業さんとは、ぜひ一緒にお仕事をしてみたいですね。

未来

定番の場所でも、通ってみると新しい視点を見つけることがまだまだあります。瞬間とはまた違いますが、自分が見つけた視点をもっと増やしていきたいです。

あと、撮った写真は基本一枚一枚その日の気分で仕上げているのですが、その結果トーンがばらばらになることも多くて。それだとまとめてブックにしようとすると、統一感がなくてしっくりきていませんでした。撮り溜めた写真は何十万枚とあるので、それをなんとかきっちりとまとめて、自分の記録を残せる良いブックを作りたいです。 

富久浩二氏 作品ギャラリー

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