M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO レビュー – 私がOLYMPUSを使う理由 Vol 5.

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OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIのレビューも第五回を迎えました。早い、とはとても言えないペースで汗顔の至りではございますが… それなりに使い込んだ上でのレビューということで(言い訳)ご寛恕のほどよろしくお願い申し上げます(謝罪)。という訳で、前回に引き続きM.ZUIKO PRO F1.2 Prime Lenses F1.2大口径単焦点シリーズのレビューをお届けしたいと思います。今回の写真は八丈島・山形・渋谷で撮ったものです。1枚目のカット、コーヒーカップは山形は銀山温泉での一コマです… まあ、どこだっていいですね。

こんにちは。ロケ運皆無無芸大食ド近眼のタンノトール(@tang40)です。

これが、M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

近接撮影を苦にしない一本

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 200/1/1000秒/f1.2)

「M.ZUIKO PRO F1.2 Prime Lenses “ボケを極める” F1.2大口径単焦点シリーズ」と銘打たれたOLYMPUS初のF1.2単焦点レンズが本稿でご紹介するM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROです。開放F1.2という明るいF値と、最短撮影距離30cm、撮影倍率0.11倍(35mm判換算0.22倍)の近接撮影能力によってマイクロフォーサーズでのボケ表現を飛躍的に拡げました。コーヒーカップに映り込んだ光/影のトーンがこのレンズの性格を物語っております。感覚的な物言いで恐縮ですが、同じシリーズのM.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROに比べるとヌルッとした描写をするような気が致します。(余談ですが、このヌルッとした感じがすっかり気に入ってしまい、この取材後に購入してしまいました)

そして、いつものOLYMPUS

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 200/1/5000秒/f2.0)

少し絞れば“いつものOLYMPUS”、精細感のあるキリッとした写りをみせてくれます。風景というとつい広角で撮りたくなってしまいますが、奥のある景色であればこれくらいの画角でも充分に広さを感じることができます。

遠景から無限遠まで自然なトーン

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 200/1/1000秒/f5.0)

M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROのレビューでも触れましたが、木々、山、空の境目(遠景から超遠景/無限遠)の自然なトーンの繋がりは「F1.2大口径単焦点シリーズ」に共通する特徴に思います。水面の表情から霞のかかった山々まで破綻なく撮れていたことに少々驚いてしまいました。

安定した解像感

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 640/1/800秒/f2.2)

八丈島・中之郷地区の森。中央と周辺の解像感の差が少ない、というのはこのようなシーンではとても心強く感じます。(25mmくらいだとトリミングで端を落としてしまうにも、あまりマージンが取れなくて…)

トーンが巧妙にネガティブポイントもカバーしてくれる。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 200/1/250秒/f3.2)

馬路散策路(大里地区)の玉石垣。右の上部、木の枝に多少パープルフリンジが出ています。トーンの繋がりが良い為、うっかり見過ごしてしまいそうですが… 

楽しい試行錯誤

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 200/1/2000秒/f6.3)

八丈富士の麓、ふれあい牧場からの海。もっと使い込んでみないと断言はできませんが、この「F1.2大口径単焦点シリーズ」は、他の「M.ZUIKO PROシリーズ」とは発色の傾向が異なるように感じました。具体的には、Adobe Lightroom Classic における現像パラメータで、イエローからグリーンにかけての色相を調整した時の色の変化に違和感があり… 少々判断に迷いつつの現像作業でした。あくまでも私見の域を出ませんが、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROや、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROなどではこういった違和感は感じたことがないので、現像についてはまだまだ手探りを続けていきたいと思っています。ぼんやりとした風景が、ぼんやりと、そしてぼんやりとしたまま鮮明に写るというありがたいレンズですから、試行錯誤にも喜びを覚えます。

安心のダイナミックレンジ

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 200/1/80秒/f2.5)

八丈島・南原千畳敷。ふと思いついて、普段ならブラケットを使うような構図で撮ってみました。明暗差の大きい構図ですが、手前の地面の解像感もさることながら、空・雲の描写も申し分なく写っております。

F1.2の明るさに助けられる場面も。

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 400/1/80秒/f1.2)

F1.2の開放F値ですから灯りの多い夜の街程度なら、ISO400で撮ることが出来ました。少し引いて撮れば程よいボケ量で、背景をうやむやにすることなく写し取ることが出来ました。中央に近景(看板・階段)、左右に遠景(路地の奥・店内奥の照明)を置いて構図の重心をとっています。

夜でのスナップも射程圏内

M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II(ISO 400/1/80秒/f1.2)

光量の少ないシーンでも良い色を得ることが出来ました。アスファルト、布、タイル、金属、様々なテクスチャの持つ質感も申し分なく写っております。今までは夜の撮影というとSONY α7R II(ILCE-7RM2)を持ち出すことが多かったのですが、この写りであれば「暗いから」という理由だけでOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIを選択肢から外すことはなさそうです。35mm換算で50mm相当の画角、最大径 × 全長 Ø70 x 87mm、重さ410gのコンパクトさは「使うかどうかわからないけど持っていきたい」というフォトグラファー特有の憂鬱からの救いの手とも言えるのではないでしょうか。

正直に申し上げて「絞れるだけ絞れ」を原則に撮影している僕は、F1.2という開放F値にそれほど期待をしておりませんでしたが、この予想は大きく外れ、すっかりこのレンズの魅力にやられてしまいました。撮りたいものがないなぁ、という気分のときの出不精もM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROがなおしてくれそうです(笑)

「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」 へ続く

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