「モデルリリース」「プロパティリリース」とは?ストックフォトと広告写真の関係性

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今回は「リリース」にフォーカスした、amanaimages PLUSにおいての、プレスリリースとモデルリリースの必要性と取得方法をご紹介していきたいと思います!これらをきちんと理解し、向き合っていくことが、ストックフォトを販売していくにあたり基礎となるそうなので、しっかり勉強していきたいと思います!

Index

「モデルリリース」「プロパティリリース」とは?ストックフォトと広告写真の関係性

リリースの必要性について

突然リリースの必要性と言われても、そもそもリリースって何?って方は多いんじゃないでしょうか。かくいう私はストックフォトについて教えてもらうまで全く知りませんでした。

この記事でいうリリースは、「プロパティリリース」と「モデルリリース」の2つを指します。この2つを理解して取得しておかないと、amanaimages PLUSで広告向けストックとして買う候補から外されるかもしれないという重要なものになります。

どちらも、amanaimages PLUSのサイト上にあるご利用ガイドに、指定のプレスリリースとモデルリリースの雛形がダウンロード出来るようになっているので、そこから使用します。

上記の画像のように私も、ストックフォト撮影時はモデルに指定のモデルリリース書類へサインを頂いたり、場所の提供者からもプロパティリリースにサインを頂いたりしています。

※プロパティリリースは撮影・使用(ストックフォトとして様々なユーザー、用途に使用されること)の両方許諾が必要です。場合によっては必ずしもプロパティリリースは必須ではありません。

モデルリリースとは

モデルリリースとは、肖像権使用同意書の事です。登録する素材に人物が写り込んでいる場合は、被写体であるすべての人物からamanaimages PLUS指定のモデルリリース取得が必要です。現時点ではストック販売の際にamanaimages PLUSへの書類提出は不要だそうですが、原本はクリエイターの責任において厳重に保管・管理をしなければいけません。

肖像権とは

肖像権とは、肖像(人の姿形およびその画像、氏名など)を無断で利用されない権利の事です。例えば写真だと、他人から無断で写真を撮られたり、撮られた写真が無断で公表されたりしないよう主張できるものになります。法律に明文化されていませんが、「人格権」の一部として広く認められているようです。

モデルによって異なる肖像権使用同意書

肖像権使用同意書はモデルに分かれて4つ種類があり、

  • フリーモデルの方や一般の方 成人用
  • フリーモデルの方や一般の方 未成年用
  • モデル・芸能の事務所などに所属しているモデル 成人用
  • モデル・芸能の事務所などに所属しているモデル 未成年用

まず、「成人用」と「未成年用」書面の内容はどう違うのかというと、「成人」というキーワードが「未成年モデルの親権者」や「未成年モデル」に変わっているようです。

次に、「フリーモデルの方や一般の方」と、「モデル・芸能などの事務所などに所属しているモデル」の肖像権使用同意書の違いは、フリーモデルの方や一般の方の場合は個人間での成立したやり取りが出来ることに対して、モデル・事務所に所属しているとモデル・事務所側といった双方から許可をもらう必要があるため、記入事項に事務所の住所などが入ったりしている点が違います。

同意書の内容

個人間と事務所所属の方とでは書いている内容が少し違いますが、本筋の書いている条件は見比べてみると同じでした!

どんな書面かを説明すると、まず、住所、電話番号、氏名(印鑑)、生年月日、顔写真を埋める欄があり、その下に条件が書かれています。

ざっくりですが、こんな条件の内容です!(本来はもっと項目がありますが、分かりやすく端折っています)

条件

  • 自分の関係者からクレームが来ない事を保証する
  • あらゆる媒体、インターネットを問わず画像使用OK
  • 全世界で画像使用OK
  • 画像の合成やレタッチやトリミング加工など全部OK
  • 株式会社アマナイメージズや画像制作関係者に不利益となる情報、制作物関係者を誹謗中傷する内容のコメントを流したり公表しない
  • 画像及び画像を使用した広告や印刷物や商品などの受け渡しを求めない
  • 被写体になったことで起こった周りの反響や影響などに対してどんな理由でもこちらに追求しない
  • 撮影者が別途定めたモデル料を画像使用の対価として受け取り、その他の対価は請求しない。
  • 同意書の有効期間は5年間。期間満了までの1ヶ月前までに終了する旨を通知しない場合、同じ条件で同意書は1年自動更新され続ける
  • 同意書が有効期間中に、画像や販売に対しての指し止めや媒体の回収を求めない
  • 住居が変更した場合すみやかに通知する
  • 同意書を有効期間中は保管する

見て頂くと、ストックフォト素材として売るためには確かにこの項目をモデルにOKもらう必要があるな、とかなり納得できるのではないでしょうか?

肖像権使用同意書にサインする側も、どういった撮影なのかが分かって撮影にのぞめるので、後の不明点やわだかまりも無くお互い気持ちよく撮影が行えそうですね!

上記の文章をそのままモデルへ送って、OKきたら同意書書いてもらうというようなモデルリリース取得の流れを作ってもやりやすそう…思いつきですが今後私はそうやって行こうと思います(笑)

モデルの方には、よくこの条件を読んで同意してもらい、撮影後や販売後の写真販売についての認識の不一致などが無いようにしたいところですね!amanaimages PLUSで素材として買われたものは、その後買い戻したりなどが出来ないので、やっぱり写真は使わないでと言われても後の祭りになります。

少し手間に感じるかもしれませんが、後の保険としても、お互い安心してきっちりサインして頂くことが超重要ですね!

公序良俗に反する使われ方はしない

条件の「あらゆる媒体、インターネットを問わず画像使用OK」という部分について補足ですが、これはどんな広告でも使用される訳ではありません!なので、もし「画像が好き勝手使われるのは怖いな…」と懸念に思われる(もしくは撮影に関わった方が不安になる)場合、

アダルトサイトや出会い系サイトへの使用、風俗産業、暴力団関連、公序良俗に反する内容での画像使用は一切禁止されていますのでご安心ください。

※例外的に、素材を使用する側から「不快」に感じる可能性があるテーマや用途に使用する場合は、株式会社アマナイメージズへ事前に問い合わせるケースもあるそうです。

プロパティリリースとは

プロパティリリースとは、建物や施設の管理者など、肖像以外のものの撮影および使用許可書の事です。

掲載不可な場所

そもそもストックフォト販売に使用できない写真があるそうで、それがamanaimages PLUSのサイト上のご利用ガイドで記載されている内容をここでもざっくりとご紹介しますね!知っといた方が「撮ってから画像が使えない事が分かった」という状況を防げるので、重要です!

商用撮影が禁止されている場所はもちろんのこと、下記のようなものは商用撮影が禁止されているようです。

商用撮影禁止

  • 金閣寺・銀閣寺・法隆寺・東大寺・薬師寺・平等院・厳島神社などの神社仏閣
  • ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ、ハウステンボス、その他のアミューズメントパーク
  • 博物館・美術館・動物園・水族館など
  • 学校施設内など、通常関係者以外の立ち入りを禁止している場所
  • 鉄道各社の駅構内、空港構内など
  • 皇居・京都御所・その他の離宮、宮内庁が管理している場所
  • その他、使用に際して別途申請許諾が必要な場所

こんなに販売に使用できない場所があるって知ってましたか?!驚いちゃいました。商用であるという事を念頭に置いて、撮る前に「ここは商用撮影がOKなのか?」という疑問を持って調べるようにするのがストックマスターへの道ですね…!

管理者のホームページなどに撮影許可手続きの案内が掲載されている場合は、その案内に従って手続きすれば解決ですね^^

他にも、場所に限らず著作物・商標・市販されている玩具・人形などにも、被写体の主要な構成要素として撮影する場合には、他者の権利を侵害する可能性があるので事前にメーカー確認をする必要があるそう。逆に言えば、それが何かは見えないとか「主要」でなければ問題ないという事にもなりますね(判断は慎重に!!)。

かといっても、商品ロゴなどはっきり見えてしまうと困りもの…。場所以外の気にするべき点は下記の項目をご参照ください。

場所以外の気にするべき点

  • 小道具として使用するものは、ノーブランド品が望ましい
  • ロゴやマークの写り込みは最小限に
  • キャラクター商品の小道具は使用しない
  • 室内に張られたポスターなども第三者の権利を侵害する可能性がある。正面からの複写撮影にならないように配置、構成に配慮する

上記に該当しないものでも、不適切と判断された素材は削除される場合があるようです!

趣味の範囲内であれば広く許可されているものも、商用となると話が違い、良い写真が撮れれば良いという訳ではないって事ですね!しかも、場所にはまだ気を使ったとしても、小物までは気がいかなかったなんて人もいるのではないでしょうか(私です)。

注意しないといけない点はいっぱいありますが、制限があるからこそその中でどれだけ上手くできるかという自分との戦いも味わえるのでは?!…私が縛りがある方が燃えるタイプなだけかもしれませんが(笑)

プロパティリリースの内容

プロパティリリース(写真・動画の撮影許可および使用許可書)はどんな書面かというと、「写真・動画撮影および画像使用許可の対象となる撮影地・所有物・小道具・動物の名称・所在地」の記入と、被写体写真の添付が上部にあり、他には「氏名または法人名、住所、担当者氏名、連絡先電話番号またはメールアドレス、記載日、印またはサイン」を権利者が書く欄と、画像使用の条件続く内容になっています。

画像使用に関する条件はざっくりではありますが、こちらです!

画像の使用に関する条件

  • 全世界で画像使用OK
  • 画像使用に対して(名誉毀損やプライバシー侵害の場合を除き)合成、変形、トリミング、キャプションの選択等や使用差止等をしない
  • 画像撮影の時点で、撮影者と別途定めた撮影料がある場合、画像の使用の対価として受領する
  • 何があっても、その他の金銭的な対価や画像・画像を使用した広告・印刷物・商品等の受け渡しを一切要求しない
  • 撮影料の合意がない場合は無償で画像の撮影および使用を許可した事にする
  • 許可書の有効期間が、撮影時から画像の著作権有効期間中である

モデルリリースと同様、こちらも積極的にプロパティリリースを取っていきたいところです!この許可書が我が身を守ってくれると言っても過言ではないかもしれませんね!

モデルリリースの大切さ

続いて、なぜモデルリリースをそこまでする必要があるのか紐解いていきたいと思います。

ストックフォトだけに必要な事ではなく、趣味の作品撮りや友人を撮っているという方にも大いに関係のあるキーワードだと思います!!!

口約束では肖像権使用を同意したことを証明できない

「モデルリリース を口約束で取得した」
これをやっている人は多いかと思うのですが、これをやっている人は多いかと思うのですが、口約束では肖像権使用を同意したことを証明できないので要注意です!

そして、「じゃあストックフォト以外の撮影ではモデルリリースを取得しなくてもいっか!」という訳でも無く、もし撮影した写真が後にトラブルになった時、それが口約束だけだった場合には録音などの証拠がない場合は、裁判で証明できないようです。カメラマンもモデルも、「もしも」の時の事を考えて、モデルリリース をきちんとお互い確認しあって取るという事が信頼にも繋がるし、責任感を持つ事にもなりそうですね!

趣味で撮った写真の場合も、その写真に嫌な思い出を作らないよう配慮してきっちり最初に用途を決めて共有したいところ!

amanaimages PLUSでは必ず同意書のサインが必要

他のストックフォトサイト等の規約に差はあるかもしれませんが、amanaimages PLUSでストックフォトを販売する場合は、同意書のサインが必須になっています。※提出は不要だそう。

また、メインの被写体以外に、通行人など個人が特定できる状態で写っている場合にはモデルリリース無しで販売することは出来ないとのこと!

反対に個人が特定できない場合には、人物が写っていてもモデルリリースの取得は必要ないそうなんですが、顔が写っていなければその方に無断でカメラを向けて撮影して良い事にはならないので、撮影マナーは守りましょう!

モデルリリースを取得しなかった為に起きた問題

  • 不本意な写真の使われ方をした
  • 急に「写真を使わないで」と言われ発表できなくなった
  • 許可なく発表された

というようなことがあり、写真使用の取り下げのお願いがされた場合に、既にストックフォトの売買が成立していると完全な回収は不可能!という事は知っていましたか?

amanaimages PLUSはロイヤリティフリー素材として売買が成立しているため、媒体・使用回数・地域・期間の制限が無いというのが前提にあるからなのです。

最悪の場合、被写体から損害賠償請求をされるケースもあるようで…そうならない為にも、自分の身を守る意味でも、とても大切なものになりますね!

モデルにも知ってほしい!リリースの必要性

モデルリリース はフォトグラファーにだけ関係ある話ではなく、モデルの方にきちんと理解してもらえないと意味のないものだと思います。

しかも、モデルリリースはフォトグラファーだけではなく、モデルにも利点があるのではないでしょうか。例えば、モデルの方ならちゃんとモデルリリースのやりとりをする事で、撮影内容や画像の使用、掲載期間などを把握する事ができて、撮影後も使用に関して不安や疑問になることはありませんし、もしそれが守られていなかった場合にその事を正当に主張をする事も出来ますし。

確認しておきたい3つの事

amanaimages PLUSはモデルリリースの取得方法として規定の同意書が必要ですが、ストックフォト撮影に限らず、ただ趣味で撮影する場合は同意書が無くても、きちんとした文でなんらかの記録に残る形で残せればモデルリリースを取得したことになるようです。

一体どういう事を確認すればいいかを、ざっくり3つにした結果!

  1. 撮影の詳細
  2. 写真の使用用途
  3. 二次利用について

仲の良い人同士だと、口約束や簡単なLINEやメールで済ませてしまう事よくありますよね…。のちのトラブルを回避する為にも徹底したいところです!!

今回のまとめ

知らないことが多すぎる

2つのリリースについて書きましたが、今回調べながら記事に書きましたが「これダメなんだ!」という点が多くあり、知らないことが多すぎるなと実感しました。

また、肖像権使用同意書と場所の写真使用許可書についてじっくり項目を見てみるとこれにサインしてもらう事でいかにトラブルが回避できるか、そして事前に撮影について了承頂くことがどれだけ大切かを、改めて感じました。これ、絶対もらったほうがいい(人物写真のモデルリリースはストックフォトにおいて絶対取得条件ですが)!

ストックフォトに限らずリリースは大事!

慣れない頭を最大限に使ってヘロヘロになりながら、なんとかこれでリリースについて理解する事ができました。ストックフォトに限らず、撮影を行う、写真を公開するというのはどういう事か、今一度見直す事もできたように感じます。

フォトグラファーだけでなく、ぜひモデルの方にもこの記事を読んでもらってリリースの大切さを考えていただけたら嬉しいです。

「肖像権」についてのオススメ記事

amanaimages PLUSにおいての、プレスリリースとモデルリリースの必要性と取得方法をご紹介しましたが、肖像権については分かりやすくこちらの記事でまとめられていますので合わせて読んでみてはいかがでしょうか♫

【撮影協力】

Model:なこ
Instagram:
https://www.instagram.com/napopo_33/
Twitter:
https://mobile.twitter.com/naco_naco_33

Model:エリー
Instagram:@e1l1l1i8e
Twitter:@e1l1l1i8e

Assist:まいける

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amanaimages PLUSに興味のある方はこちら

amanaimages PLUS

関連サイト

amanaimages.com

株式会社 アマナ | amana inc.

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